岡　山

　庭屋一如の設計と家づくりに定評のある「あなぶき・きなりの家」。いつもそばに庭がある家でしか味わえないぜいたくな時間。そんな暮らしを体感できるコンセプトハウスが、岡山県岡山市にある。
　主要な室内空間の全てのシーンで効果的に緑が感じられる設計は、日常に真の豊かさをもたらす。緑の配置や、庭と混然一体となった空間を生み出し、庭を流れる川と室内が一体となっているような感覚を覚える。水面の揺らぎや水音も日常を彩る重要なファクターとなり、平穏な心安らぐ暮らしを満喫できる。
　リビングと庭をつなぐ役目を果たすのが大きな木の窓。枠と柱のデザインでFIX窓のようにも見える大開口は開閉もスムーズで、庭と室内の境界を緩やかに。窓自体にも高い断熱性能があり、UA値=0.42[W/m・K]を誇る建物の快適性を損なわない。デザイン性と高性能を両立した、心地よい窓辺の大空間を実現できる。
　夫婦共働きがスタンダードとなった現代の住宅において、「家事の機能性」は生活のクオリティを左右する大きな要素。常にスッキリと清潔に保つキッチン収納や、機能的な洗濯乾燥室、IOTに連動した空調・照明など、家事負担を最小限に抑え、美しく住むための工夫に満ちた設計が、同社の新しい提案の一つだ。

＜庭面積／106.40㎡（32.18坪）＞