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【THE BONSAI】“盆栽の女王”「赤石五葉松」の一大産地。~愛媛県四国中央市~

国内有数の盆栽産地を擁する瀬戸内。盆栽栽培の盛んな地域へ足を運び、盆栽に携わる人たちに産地としての取り組みや作り手の想いをインタビュー。今回は、愛媛県四国中央市にある「赤石五葉松輸出振興組合」をレポート。

この記事を書いたのは…
お洒落な平屋の外観

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赤石五葉松とは?

 赤石五葉松とは、愛媛県の赤石山系に自生する葉が5本ある松のこと。五葉松の産地は国内で4カ所あるが、種から原種を生育している産地は愛媛県が唯一。枝や幹が柔らかく弾力性に富んでおり、さまざまな樹形に対応可能で、山に自生している段階で多様な樹形を確認することができる。

 「盆栽は五葉松に始まり五葉松に終わる」という言葉もあり、昔から多くの盆栽愛好家たちの憧れと人気を集めてきたマツだ。愛媛県という地名や「ヒメコマツ」という五葉松の別名、幹や枝の柔らかさから「盆栽の女王」と称されることも多い。その柔らかな印象に、女性の愛好家も増えている。

「赤石五葉松輸出振興組合」

赤石五葉松の歴史、魅力、今後。

赤石五葉松の起源

 約400年前から愛媛県の特産物として扱われていた赤石五葉松。昭和初期には、山から採ってきた五葉松を盆栽に仕立てて販売する愛好家が現れ始めたという。そして最盛期に栽培面積や農家戸数も急増し、全国有数の盆栽産地として成長を遂げる。しかし価値の高騰に伴う苗や種の乱獲が横行し、産地崩壊という危機的状況に直面。その後産地存続や原種保護の観点による懸命な取り締まりや保護活動の継続が実を結び、赤石五葉松の原種は今日まで絶えることなく続いている。

多くの盆栽愛好家を魅了してきた赤石五葉松

 中でも土居地域では、盆栽農家が一丸となって海外輸出に注力している。海外の盆栽愛好家にも日本の盆栽を楽しんでもらいたいという思いと、海外に販路を見出すことで伝統文化である盆栽を広く継承するためだ。欧州諸国を中心とした、輸出に伴う植物検疫対策も試行錯誤が尽きない。

「これから」

 「世話ができなくなったから持って行ってくれと言われたんです」と、案内してくれていた赤石五葉松輸出振興組合会長の森髙さんがひときわ立派な盆栽を指差した。国内の愛好家の高齢化は深刻だ。所有者を失った「耕作放棄盆栽」を引き取って販売することにより、放棄や破棄を回避。激しい盛衰を経験した産地だからこそ樹種と文化の継承を重視し、情報発信と販売環境の整備には力が入る。今後は海外からのバイヤーに向けた施設や、盆栽愛好家が集えるような場所を設け、作り手と買い手の双方が楽しめる産地づくりを目指している。

専用の道具などもありますが、正直なんだっていいんです。自由で思うままに盆栽を愛でてくれればいい。盆栽はとても長生きですから、あなたの人生を「共に生きるパートナー」として、愛情たっぷりに育ててあげてください。

「赤石五葉松輸出振興組合」 森髙準一さん

赤石五葉松輸出振興組合

【住所】愛媛県四国中央市土居町上野甲1525
【営業時間】 9:00~17:00
【問い合わせ】0896-74-2698
https://pine-bonsai.com

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