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【THE BONSAI】基本の樹形について知ろう。

今回は、盆栽の「樹形」についてご紹介。そもそも「樹形」とは何か、代表的な形など、知っていればこれから盆栽を見るときにきっと楽しくなるはず。実際の盆栽を見ながら、あなたも大自然の息吹を感じてみてはいかがだろう。

この記事を書いたのは…
瀬戸内民家シリーズの雑誌表紙

瀬戸内海沿岸の岡山・広島・山口・香川・愛媛・兵庫各県で家づくりを手掛ける腕利き工務店の情報に加え、瀬戸内の自然や気候風土、歴史、文化といった、瀬戸内で暮らす魅力を発信しています。さらに詳しく>

「樹形」とは?

「樹形」とは、盆栽の形のこと。その樹の自生している姿を再現する表現方法で、もともとの樹の形を活かした整形がベター。

どの樹種・樹形であっても、全体像が左右非対称の二等辺三角形になっているものが美しいとされている。黄金比も存在し、「底辺:長辺:短辺=7:5:3」とされている。幹の傾きはもちろん、枝の広がり方にも気をつけて整形していこう。

【ちなみにコーナー】
盆栽にも、「正面」がある。
盆栽は大自然に自生している樹木を再現しており、鑑賞方法も大木を見上げるように、少し下あたりから見上げるのがベスト。
そのため、少しだけ前傾して整形されている。少し前に傾いていながら、そのポイントから盆栽を見たときに、奥行きや根から幹につながる「立ち上がり」がしっかりと見える面が、その盆栽の正面になる。
盆栽を実際に見るときは、ぜひ正面を探して鑑賞してみよう。

直幹

 その名の通り、幹が直線的に上を向いている樹形で、安定感のある大木を思わせる。

 根に近い「立ち上がり」部分の幹が太く、上部に向かうほど細くなっていく。根も四方にしっかりと張っているものが美しいとされている。錦松などの堂々とした樹種に人気の樹形。

「直幹」

斜幹

 風を受けて根元から幹が傾いている様子を表現しており、傾斜のある直線美が特徴的な樹形。

 傾きと反対方向に枝を伸ばしたり根を太くしたりすることで、盆栽に安定感がうまれる。斜幹と似た樹形に「吹き流し」があり、こちらはより自生時の傾きを生かした樹形になっている。

「斜幹」

懸崖

 崖から幹や枝を垂らしている様子を表現した樹形。

 ただ垂れているだけでなく、過酷な環境下でも生き抜く力強さを表現するために、枝先は少し上向きになるように整形するのが大切なポイント。

 垂れている幹と反対方向の根は強く張り出して強調していると迫力と安定感が増す。

「懸崖」

模様木

 幹が左右に緩やかな模様(=曲線)を描く樹形。

 黒松や五葉松では作り手と買い手の双方から人気が高い。自生している木々に、最も多い樹形でもある。立ち上がり部分と盆栽の頂点である「樹冠」部分が中央にそろうように模様を描いている曲線美が特徴。

「模様木」

他にも「吹き流し」や「文人木」、「双幹」など、約15種類の樹形があり、自然が作り出す風景美の奥深さを知ることができるだろう。

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