岡　山

計算された美しさと住み心地。

祖父母から譲り受けたこの地に家を建てたのは、自由に走り回れる土地で子どもにのびのびと育ってほしいと願う親心からだった。その思いを受けて「掛谷建設」が完成させた住まいは、自然豊かな地にひと際目を引くダイナミックな佇まい。大胆な壁の切り返しに、赤みがかった木材とガラスのコントラストが美しい。南面の大開口からは光が降り注ぎ、深い軒が程よく影を落とすパッシブ設計。無垢床は季節を選ばず、心地よい肌触りとぬくもりを素足に届けてくれる。スキップフロアに設けたスタディスペースからは窓外を行きかう電車が望め、子どもたちも大喜び。高性能かつ自然を感じながら暮らせる設計に、スペースを無駄にしないプランだ。もちろんデザイン性にも抜かりはない。シンボリックなアイアンの階段手すりやオーダーメイドキッチン、照明の配置や収納のつまみなど、細部までこだわっている。「デザイン性と住み心地の良さ、両方をかなえるのは難しいと言われます。しかし、設備や性能はもちろん、光や風の取り入れ方を工夫したり自然素材を使ったりすることで両方を実現した家になっています」と語るのは同社の浜田社長。全てが計算された高性能高デザインの住まいだ。自由度の高い大空間が育む子どもの成長とともに、自然素材は艶を増しよりいっそう愛着のある我が家になっていくことだろう。