周辺のランドスケープにも自然と溶け込むシックな外観のKさま邸は、広い土間リビングに薪ストーブがあるこだわりの住まい。手掛けた「大河内工務店」の強みでもある"木づかい"が隅々まで行き届いた平屋である。それぞれの木の質感はそのままに、木目や節も上質な空間を演出するアクセントとなって際立っている。いわば、普段着感覚の自然素材が美しく競演しあっている、という感じだ。建物内は主に2つのボリュームで構成されている。東側は寝室や浴室、ランドリールームなどのプライベート空間とし、西側は玄関やLDK、和室、土間リビングなどを配したパブリックゾーンに。Kさまがもっともこだわったという9帖の土間リビングは、すべて開け放つことができる大開口の掃き出し窓を設け、内外の一体感を強調している。ひと続きのLDKや和室も含めると約30帖もの大空間になり、大勢のゲストを招いても誰もが閉塞感やストレスを感じることなく、思い思いに楽しい時間を満喫できる。冬でもパブリックゾーンのシンボルとして存在感を放つ薪ストーブが威力を発揮。冬の寒い室内を心地よい暖かさで包み込み、土間の底冷えも解消してくれる。熟練大工の手による造作も見事。各部屋の容量たっぷりの収納や、キッチンカウンター、洗面台など、丁寧な仕事ぶりに目を見張るのはもちろん、Kさまのライフスタイルや身長などまで緻密に分析して造られていることにも驚く。さらには照明やBGMなどを声だけで操作できるIoT住宅でもある。伝統の技と心に、現代の最新技術を巧みに織り込んだ同社の家づくりに、心から満足しているというKさまは、初めて薪ストーブで過ごす冬が待ち遠しくて仕方ないそうだ。
建築実例データ | |
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1953年より香川県三豊市に創業し、先代が培ってきた「自然素材へのこだわり」とその「技術」を受け継いだ住まいを手掛けてきました。その地の特性を生かした長く健康でいられる家、そしてお施主さまの思いに寄り添った家をご提案します。
本社店長 木浦 亮太