和の風情漂う平屋造りの住まいへ足を踏み入れると、内部は驚くほど開放的。中庭では風にそよぐシンボルツリーが迎えてくれる。 以前から高齢のお父さまのことが気がかりだったというIさまは、先々のことを考えて実家での同居を決意。だが、築約40年という古さゆえの問題やリフォームを重ねたことによる不便さがあったことから、二世帯がより暮らしやすい平屋に建て替えることに。家の中央に緩衝の役割となる中庭を設けて距離感を生み出し、親世帯と子世帯の住空間を緩やかに分けた。室内はバリアフリー仕様にし、安全面や使い勝手にも配慮。玄関からすぐの場所にお父さまの寝室を設け、近くにトイレや浴室を配置することで、無理なく移動できるようにした。 家族の暮らしの中心となるLDKで目に飛び込んでくるのは、旧家の暮らしを静かに見守ってきた前庭、そして家族の新たな思い出を刻む中庭。自然と家族を緩やかにつなぐ二つの庭は、これから先も家族に憩いと癒やしのひとときをもたらしてくれることだろう。
建築実例データ | |
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「これが私たちの仕事です」。私たちはそう誇れる家づくりをしています。創業43年の伝統を引き継ぎ、変化する時代に対応してきました。ただ、変わらないことは自社大工による手間を惜しまない丁寧な仕事と、そこに住まう人を想い、何気ない日常を快適に暮らしてほしいという想い。これからも確かな技術と提案で、この素晴らしい仕事を続けていきます。
専務取締役 宮原 孝幸