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SETOUCHI MINKA featuring HIRAYA SETOUCHI MINKA featuring HIRAYA

SETOUCHI MINKAハウツー

SETOUCHI MINKA

瀬戸内民家ジャーナル

2022/07/07
ハウツー ジャーナル
外観も内装も!「おしゃれな平屋」実例10選

平屋といえば、手入れのしやすさや階段がないから家事がラク、バリアフリー設計・・・などメリットはたくさんありますが、機能的であるのはもちろんのこと、せっかくだったら「おしゃれ」な平屋を実現したいですよね。平屋といえば昔ながらの日本家屋のイメージも強いですが、モダンデザインの平屋もたくさんあります。平屋のデザインイメージを膨らませたいあなたへ、外観や内装、庭やインテリアまでトータルでこだわった、おしゃれな平屋の実例を集めました。自らのこだわりを体現し、理想の平屋ライフを実現した先輩たちの実例を存分に紹介します! 

01.「中庭」を囲む平屋

家族構成土地面積延床面積
ご主人、奥さま、
お子さま1人
227.23㎡
(68.74坪)
91.91㎡
(27.8坪)
間取り担当した工務店
3LDK+S株式会社 セントテ

落ち着いた外観にお庭の植物がおしゃれに映える平屋。家の真ん中には広いダイニングキッチンがあり、こだわりの「マスターウォール」のテーブル&イスに合わせて、床も建具もウォルナットで統一しています。人目を気にすることなく中庭の景色を楽しめるダイニングには自然光がふりそそぎ、おうち時間をやさしく照らします。

落ち着きのある平屋の家と、外構の緑が美しく調和。細い縦格子が光を取り込みつつ、視線を遮ってくれる。
ダイニングから中庭を望む。
木×ステンレスの造作キッチン。収納扉は上下で木目を揃え、細部にもこだわりを。調理道具などはすべて収納できる。
食事中も自然と視界に入ってくる中庭の風景。各部屋からも緑が取り込めて、内と外をつなぐ中庭は大切な場所。車通りの多い立地だけれど外からの視線も気にならない。
キッチンタイルの目地に合わせて、洗面タイルの目地色もグレーがかった白に仕上げている。
白に近いグレーの珪藻土がしっとりとした雰囲気をかもしだす。ダイニングと廊下の境は、抜け感を出すためガラス扉に。

02.悠然と構える「大屋根」の平屋

夕闇に包まれ、夜色に染まる外観。ほの明るいオレンジ色の照明が左官仕上げのモルタル壁を優しく照らす。
家族構成土地面積延床面積
ご夫婦・お子さま2人526.28㎡
(159.19坪)
146.98㎡
(44.46坪)
間取り担当した工務店
Nacca Design / 有限会社N’s

無骨なガルバリウム鋼板の招き造り屋根と、上品なモルタルの塗り壁が見事に調和した平屋。随処に経年変化の愉しめる真ちゅうやアイアン格子といった意匠を凝らし、シンプルなおしゃれを実現しています。

青空に塗り壁がよく映えるスタイリッシュな平屋。空間を確保するため、棟を上げて大きな招き造りの屋根とした。
無垢のカバザクラが足によくなじむリビング。勾配天井とむき出しの梁による視界の抜けを利用し、開放感のある空間に仕上げた。
家事効率の良い回遊動線を採用。家族の様子を見渡せるオープンキッチン。
室内からフラットに出られる物干し場は奥行き2.6mと広々。スギの格子で外部からの視線を遮りつつも、風の通りをしっかり確保。
モノトーンでまとめられ、上品で落ち着いた雰囲気に。ホテルライクな洗面室がコンセプト。
ウォールナット色の引き戸が目を引く子ども部屋は、将来を見据えて中央で2つに仕切れるよう設計。

03.日々の幸せ紡ぐ「通り土間」のある平屋

リビングをL字に囲むウッドデッキが特徴の、軒の深い外観。無垢の木が青い空に映える。
家族構成土地面積延床面積
ご夫婦・お子さま3人425.33㎡
(128.66坪)
127.33㎡
(38.51坪)
間取り担当した工務店
株式会社 生行建設

ふんだんに使われた無垢材に漆喰の塗り壁・クルミの床など、自然を感じる素材が使われたモダンな平屋。玄関から各部屋に通じる洗い出しの通り土間にもこだわりが詰まっています。自然の景色を大きく切り取るリビングの大窓が庭や山々の爽快感を室内に引き込んでくれます。

直射日光が当たらないように軒を深く出した外壁にはレッドシダーの無垢材を。
大開口の窓から山の稜線を望む風景を取り入れる。カーテンボックスの上には間接照明を設置。
キッチンから通り土間を通って客室スペースの和室へと行き来できる。
玄関から各部屋に通じる洗い出しの通り土間。直接客室に通じ、家族とゲストに配慮した設計。
造作の洗面台にはアクセントとなるタイルを施し、遊び心をプラス。
横幅の空間をワイドに設計したトイレ。柔らかな陽光に包まれて心からくつろげる空間。

04.おおらかに「庭に開く」平屋

開口部を大きく取ることで、家の中にいながら四季折々の景色を楽しめる。建物の前に2本のケヤキを植樹。
家族構成土地面積延床面積
ご夫婦・お子さま3人451.23㎡(136.49坪)延床面積117.58㎡(35.56坪)
間取り担当した工務店
株式会社 木まま

漆黒の外壁と木目のコントラストがおしゃれなこちらの平屋は、緑豊かな庭をもぞんぶんに楽しむことができるよう設計。南側の窓を開け放つと、目の前に一気に広がる庭の景色が広がります。また、天井と軒天の素材や高さをそろえて家の内外の一体感を演出したり、LDKの床と庭の段差をほぼなくすことで気軽に外に出られるようにしたりと、自然を身近に感じられるアイデアも。

リビングのコーナーの開口部から外の景色を見る。「DOVRE」の薪ストーブは、ご主人のお気に入り。
LDKの壁面に使用したグレーの漆喰をキッチンにも。庭へも水回りスペースへもキッチンを起点に移動できる。
床面にオーク材、天井にはトガ材を配し、木のぬくもりに包まれるLDK。窓からは自然の光と風が注がれる。
玄関を右手に進むと家族側の入口になっている。少し狭く設計することで、LDKをより広く感じさせる効果も。
ウォークスルータイプのファミリークローゼット。洗面室と物干し場の間に設け、洗濯の一連の作業を楽に。
漆黒の外壁は、職人から教わりながら、ご主人が約1週間かけて杉板を塗装。家づくりの良い思い出に。

05.山に添い、庭を抱く「土地と家具との調和が心地よい」平屋

建物の全貌を見られるのはこの南の崖上からだけ。中庭に向かってすうっと下りていく屋根勾配が美しい。
家族構成土地面積延床面積
ご夫婦・お子さま1人458.02㎡(138.55坪)121.31㎡(36.69坪)
間取り担当した工務店
建築工房 KOA Design 株式会社

山際の変形地という敷地の個性を生かした、コの字に中庭を囲む平屋。南面は人目がないためカーテンは必要なく、開け放した窓から日なたの庭と山の緑が見えます。美しいアールの造形が目を引くキッチンは、施主が旅先のカフェで見つけて惚れ込んだ家具工房のもの。ヴィンテージの家具や照明の魅力が空間をひきたてるモダンな空間も魅力です。

長い軒下のエントランス。円い真ちゅうの取っ手をオーダーし、インテリアとの統一感を図った。
大きな地窓から視線が抜ける、広々とした玄関ホール。シンプルな空間だけに、施工の美しさが際立つ。
「少しでも家事を楽しくしたいから、キッチンは本当に自分が使ってうれしいものを選びました」と奥さま。
外の目を気にせず、開放的に暮らせる家。落ち着いた木の色を、アイアンの黒、真ちゅうの金色が引き締める。
当初は2階建てにしたい思いもあり、代わりにロフトを設置。窓から地元の花火大会がよく見えるそう。
キッチン引き出しには、かわいい真ちゅうのつまみをセレクト。ちょっとしたディテールに心がときめく。

06.里山の緑に浮かぶ「薄鈍色」がモダンな平屋

里山の緑に浮かぶ薄鈍色のモダンな外観。レッドシダーのドアや軒天、ウッドフェンスの木目がアクセント。
家族構成土地面積延床面積
ご夫婦・お子さま2人410.35㎡(124.13坪)121.77㎡(36.83坪)
間取り担当した工務店
3LDK+SKNOT 株式会社 押田建設

四方を緑に囲まれた山間の丘陵地に、モダンでありながらも、どこか素朴で人を受け入れるような外観が印象的な平屋。パブリックとプライベートの2つのゾーンを分けた機能的な間取りを有し、施主の求める色や素材感に応えながら、空間を整えるデザインに仕上がっています。

2面の窓から優しい光が届くダイニングキッチン。キッチンを中心とした回遊動線で日々の暮らしにゆとりが生まれる。
冬のインドアライフを豊かにする薪ストーブ。炉台には蓄熱効果を高め、空気のこもりを防ぐ通気機能を設置。
キッチンには吊戸棚の壁面収納、程よい高さのカウンターを設置。隠す工夫によって見た目もすっきり。
モルタル仕上げの広い玄関には、足元が浮いたフロートタイプの靴箱を設置。網戸で通気性をアップ。
清潔感あふれる洗面室。ゆったりとした実験用シンクは、レトロなデザインと実用性の高さが魅力。
軒の出が計算されているので、夏の日差しを遮り、冬は日だまりを室内に届けてくれる。

07.「美しい本焼き杉」に和の情緒が漂う平屋

焼き板が美しい外観。悠々とした品格ある構えはのどかな周囲の風景にも似合う。
家族構成土地面積延床面積
ご夫婦・お子さま2人264.19㎡(79.91坪)139.17㎡(42.09坪)
間取り担当した工務店
株式会社 おかやま住宅工房

昔ながらの日本家屋の様式を踏襲した本焼き杉の見事な外観。ぽっかり丸い窓と木製格子が味わい深いアクセント。しみじみとした和の情緒が漂う佇まいを見せる一方で、インナーガレージを備え、昔と今が程よく調和したこだわりの平屋です。

和の雰囲気にも調和するガレージは設計士の提案から。雨の日の乗り降りも安心で、大切な愛車が風雨にさらされることもない。
LDKは天窓からの陽光で明るく開放的。床材には足なじみの良いサクラを採用。
ダイニングテーブルと一列に並ぶキッチンは機能性抜群。用途に合わせた大容量収納は造作で。
大切なバイクを格納できるスペースも。誰にも邪魔されずに手入れや改造に熱中できるこの場所は、まさに男心をくすぐる"秘密基地"。
毎朝の支度も楽しくなる独立洗面台は職人の手作り。アクセントとなるタイルはグリーンを配して。
吹き抜けのあるリビングからダイニング・キッチンを見通す。自然素材の魅力をそのまま生かした梁や階段など、各部のディテールが美しい。

08.シャープな「スクエア型」がお洒落な平屋

ガルバリウム鋼板は縦ハゼ葺きでシャープさを演出。天然のレッドシダーがぬくもりを添える。
家族構成土地面積延床面積
施主・ご両親198.36㎡(60.00坪)94.79㎡(28.67坪)
間取り担当した工務店
株式会社 Tecox

シャープなスクエア型がおしゃれな外観。大きな開口部は見当たりませんが、リビングに足を踏み入れると口の字型に中庭を挟み込み、開かれた空間でコンパクトながら広がりを感じさせる平屋です。家の外を遮ることで、自分時間を満喫できるつくりとなっています。

玄関とエントランスの床は洗い出し仕上げ。壁面のレッドシダーは小口に凹凸の加工をし、釘を使用せず「さね」に。正面の柵越しに見えるのはサンルーム。
肌触りのいいオークの無垢材の質感が、こだわりのダイニングセットやダッシュボードとも調和している。ブラインドから差し込む光が、おしゃれなカフェのようなくつろげる雰囲気を演出。
オールステンレスのオーダーキッチンは料理中でも中庭やリビングが見渡せる。
吹き付け断熱や調湿性を持つ壁面タイル、床暖房などで、より快適に過ごせる空間としている。
勤務時間が不定で日中ジムに行けないため、設置したトレーニングルーム。玄関から直接入ることができる。
中庭と一体感のあるLDKは勾配天井にし、高めに設定。中庭が天窓代わりとなり程よい明暗を生む。

09.「和の情緒と風情」が薫る平屋

京都の町家などで見られるむくり屋根が織りなす曲線美と、淡路瓦特有のいぶしの輝きが美しい外観。中からの眺めにも配慮した庭と共に、日本建築ならではの気品を醸し出している。
家族構成土地面積延床面積
ご夫婦・お母さま850.42㎡(257.25坪)195.87㎡(59.25坪)
間取り担当した工務店
4LDK+S壺谷建設 株式会社

淡路のいぶし瓦と、むくり屋根のたおやかな曲線が美しい外観が目を引く平屋。華美な装飾を避けながらも手の込んだ繊細な仕上げで、自然素材を多用し、数寄屋建築ならではの様式美を際立たせています。

堂々とした七寸ケヤキの大黒柱や手の込んだ網代天井、たたき土間など、和の趣向を凝らした玄関。畳敷きの取次がしとやかに迎える。 一枚板の上がり框に腰掛けて玄関先を眺めると、真正面に青々と茂った鎮守の森を望める。
キッチン・ダイニングは、造作の木製ガラス戸を引き込めば内と外がひとつながりになり、心地よい空間となる。
葦を用いた高い天井と、真っすぐに走る太い梁のダイナミックさに思わず見とれてしまうLDK。「四季折々で違った表情を見せる田園風景を望みながら、毎日楽しく料理ができます」と奥さま。
「壺谷建設」の真骨頂でもある日本伝統の建築技術を結集したこだわりの平屋。細部に至るまで隙のない丁寧な仕上げが施され、家全体が日本情緒あふれるピリッとした爽快感に満ちている。
高齢のお母さまも使いやすいようトイレも広めに。造作の手洗い棚や鏡など意匠性も高めている。
夜になると間接照明が石畳の玄関アプローチを幻想的に照らし、格式ある料亭のような雰囲気に。

10.土間のある「和モダン」な平屋

田園風景が広がるロケーションに映える三角屋根の平屋。濃茶のサイディングに、リビングから寝室までひとつながりの縁側や玄関がアクセントに。
家族構成土地面積延床面積
ご夫婦529.71㎡(160.23坪)109.30㎡(33.06坪)
間取り担当した工務店
有限会社 黒石建設

土間があり、和モダンながらも懐かしい雰囲気にこだわった平屋。しっかりした和室を備えながらも、こだわりのインテリアが随処におしゃれな雰囲気を醸しています。

和室を挟み、玄関から北側の勝手口までつながる洗い出しの土間。造作による和風の引き戸のデザインも相まってノスタルジックな雰囲気も。
生活の中心となるリビング。建物は南向きだが軒が深いので夏は直射日光が差し込まない。
リビングからキッチン・ダイニングを眺める。コンパクトな間取りだが、夫婦ふたりでの生活にはちょうど良い広さ。本棚にはご主人が愛するアーティストのこだわりアイテムが並ぶ。
一歩足を踏み入れるとどこか懐かしい雰囲気が漂う玄関。シューズボックスは造り付けにせず、奥さまがチョイスしたレトロテイストな靴箱を選択。和モダンな室内によく似合う。
ブルーのアクセントタイルがかわいらしい手作りの洗面化粧台は、奥さまのお気に入り。
トイレは壁紙の一面だけをビビッドな花柄に。ガラス細工が施された照明も素敵。毎日使う場所だからこそこだわって。

自分の理想の家づくりに、なるべく妥協せず、実現したい方へ。「瀬戸内民家、平屋」ではこちらで紹介したおしゃれな平屋の他にも、瀬戸内エリアの平屋建築が得意な腕利き工務店の実例を豊富に紹介しています。また書籍も発行していますので、是非理想の平屋の家づくりの参考にご活用下さい!

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2021/10/15
ハウツー ジャーナル
平屋の家づくり実践編。

一級建築士として数多くの一戸建て住宅の設計を手掛けている小松秀行さんに、自身が携わった数ある平屋の施工例の中から参考にしたい設計の工夫やこだわりを挙げてもらった。

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【CASE 01】デッキテラスのある平屋

山西邸 平面図 1_100略図 2020.08.18

光と風が舞い込む大開口の窓。

平屋は必要な耐力壁の量が少なくてすむので開放的な住宅がつくりやすい。「デッキテラスのある平屋」では、南面と北面それぞれに連続した大開口の窓を設けている。春と秋の気持ちの良い季節には、開け放った窓から光と風が室内を心地よく吹き抜けて行く。広い窓を透して、庭の樹木の枝を揺らす風の動きや変わりゆく季節の移ろいが室内にいても感じられて気持ちがいい。建物の中央には多目的に利用できるデッキテラスを設けてあり、室内の延長線上で内と外をつないでくれる。このデッキテラスで干した布団は「フカフカで日だまりの匂いがする」と奥さまに喜ばれている。

屋根がつくる美しい外観。

平屋は必要な耐力壁の量が少なくてすむので開放的な住宅がつくりやすい。「デッキテラスのある平屋」では、南面と北面それぞれに連続した大開口の窓を設けている。春と秋の気持ちの良い季節には、開け放った窓から光と風が室内を心地よく吹き抜けて行く。広い窓を透して、庭の樹木の枝を揺らす風の動きや変わりゆく季節の移ろいが室内にいても感じられて気持ちがいい。建物の中央には多目的に利用できるデッキテラスを設けてあり、室内の延長線上で内と外をつないでくれる。このデッキテラスで干した布団は「フカフカで日だまりの匂いがする」と奥さまに喜ばれている。

 

【CASE 02】上林の平屋

家族が集うLDK。

27坪に満たない小さな「上林の平屋」では「つくる・たべる・たのしむ」空間をギュッとコンパクトにまとめた。台所の前には4.5帖の畳敷きの茶の間と食卓を横に配置し、奥さまが台所で食事をつくりながら、遊び盛りの子どもたちの様子を見守ることができる。茶の間は小上がりにして板の間にいる家族との目線の高さを合わせるとともに、食卓側に腰かけて食事ができるように工夫している。食事が終われば、カウンターを介して片付けもスムーズ。そのまま茶の間でTVを観たり、ゲームをしたりと楽しい団らんの空間になる。センの木の一枚板で造った大きな食卓は食事だけでなく、子どもたちの勉強机としても使用可能。さらに、優しい光の入る北側の窓際には、造り付け本棚のほか、読書や音楽を楽しむための木製ベンチも設けている。

機能的な家事動線と間取り。

平屋は階段が無いので間取りの自由度が高い。「上林の平屋」では台所の東側に洗面脱衣や浴室、トイレなどの水回りをすべてまとめた。洗面脱衣室で洗濯した衣類は、勝手口を出てすぐの屋根付きの物干し場で干せる。また、南側の広いウッドデッキでも洗濯物や布団を干せるようにし、東側に来客対応や家族が集うためのパブリックゾーン、西側は寝室や子ども室などのプライベートゾーンとし、平面的に公私の生活動線が絡まないように東西に用途を切り分けている。平屋は水平移動ですべての部屋に出入りできるので、子どもが独立した後に子ども室を趣味の部屋などの用途に転用しやすいのもメリットだ。

縦に広がる空間。

平屋は階段が無いので間取りの自由度が高い。「上林の平屋」では台所の東側に洗面脱衣や浴室、トイレなどの水回りをすべてまとめた。洗面脱衣室で洗濯した衣類は、勝手口を出てすぐの屋根付きの物干し場で干せる。また、南側の広いウッドデッキでも洗濯物や布団を干せるようにし、東側に来客対応や家族が集うためのパブリックゾーン、西側は寝室や子ども室などのプライベートゾーンとし、平面的に公私の生活動線が絡まないように東西に用途を切り分けている。平屋は水平移動ですべての部屋に出入りできるので、子どもが独立した後に子ども室を趣味の部屋などの用途に転用しやすいのもメリットだ。

【監修 / 小松 秀行(有限会社 小松秀行建築工房)】

瀬戸内の歴史と文化、地元工務店が手がけたこだわりの平屋など、読んで楽しく、ためになるコンテンツ満載!

https://www.setouchiminka.jp/hiraya/book/hiraya.html
「SETOUCHI MINKA」の取材風景や、本誌未掲載写真などはInstagramでも更新中!

2021/10/15
ハウツー ジャーナル
今ドキの平屋入門。

近年、年配の人だけでなく、新築を考える若い世代でも平屋への憧れを持つ人がじわじわと増えている。平屋は日本で古くからある民家の形なので、古くさいというイメージもあったが、生活がしやすく、地震に強いという長所が評価され、建主からは「できれば平屋で暮らしたい」という声が多く聞かれるようになってきた。そんな平屋の魅力やメリットについて読み解いてみよう。

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平屋を建てる6つのメリット

家族のコミュニケーションが取りやすい。

部屋が上下に分かれていない平屋では、個室にいても何となくお互いの気配を感じやすく、家族のコミュニケーションが取りやすい。階段で隔てられていないので、自然とリビングなどに集まって来やすく、家族の団らんを楽しむことを大切にする暮らしにぴったりの住まいの形といえる。

②家事が楽で機能的に生活できる。

平屋は2階との関係で場所をとる階段がないので、その分設計の自由度が増す。そのため、各室のつながりが良くなり、家事動線が短く機能的な平面プランがつくりやすくなる。脱衣室から洗濯、物干し、乾いた衣類のクローゼットへの収納までの一連の流れがスムーズになったり、物を持って上下に移動する労力が必要ないので掃除や荷物の運搬が楽になったりする。また、最近使う人が増えているロボット掃除機の使用にも適している。忙しい現代人にとってありがたい家事労働の軽減が期待できる住まいといえる。

③開放感いっぱいの広々とした空間がつくれる。

平屋は2階がない分、天井高さを2.4~3mぐらいの高さにして開放感をアップすることができる。その空間を利用して、天井に高低差をつけたり、床に小上がりなどを設けたりすると変化のある室内を演出できる。また、天井を張らなければ屋根裏まで視線が抜け、ダイナミックに梁が見える大きな空間をつくることも可能。そして、大きな小屋裏にロフトを設ければ、不足しがちな収納量を増やすことができるのでお勧めだ。

④地震や台風に強い。

平屋は2~3階建てなどの住宅に比べて地震に強く、建物の高さも低いので台風時の風圧による揺れも少ない。建築基準法の約1.5倍の強さがある耐震等級3を取得するために必要な耐力壁も少なくてすむ。平屋は上部の荷重が屋根だけなので構造への負担が少なく、LDKなどの部屋を広く取りやすい。大きな開口の窓も設けやすく、明るく風通しの良い住まいを実現しやすい。

⑤手入れしやすく、老後も安心して暮らせる。

平屋での暮らしは、子どもの階段転落によるケガの心配がないので子育て中の家庭にとって安心だ。また、階段での上下の移動がないので将来足腰が弱っても安心して暮らすことができる。高さの低い平屋は屋根の点検や樋の清掃がしやすく、外壁塗装が足場を設けなくても行える。そして、すべての部屋が地面に近いので災害や火災などの非常時に屋外へ素早く脱出しやすいという利点もある。

⑥内と外がつながり、四季を楽しむ暮らしができる。

平屋は隣家への日当たりや通風を妨げることがなく、周辺環境に優しく溶け込んだ佇まいになる。居間や和室の外に縁側や広いウッドデッキを設ければ、室内の延長のように感じる半戸外の空間となるので、外と内のつながりが深まり、庭の自然をより身近に楽しむ暮らしができる。平屋は階段がないので、段差が苦手な犬を飼うのにも適している。簡単に外に出て行けるので、庭に走り回る場所を設けて運動させればストレスも溜まりにくく、人も犬も健康的に暮らせる。

平屋のデメリットもある?

平屋はある程度の広い敷地が必要になるので狭小地では建築が難しくなる。日当たりや通風などの周辺環境も考慮しながら入念に土地を探さなければならない。平屋は総二階建てに比べ、基礎と屋根の面積が多くなるので工事費が高くなる。また、屋根が大きくなるということは夏の直射日光を受けて熱くなる面積が増えることになり、しっかりと天井や屋根面を断熱しておかないと暑い家になリやすい。大きな窓を設置する場合は道路や近隣からのプライバシーの確保や、防犯対策をしっかり考えることが肝心になる。さらに、河川のはんらんなどが発生した際に2階へ避難することができないので、土地を購入する前には、その地域のハザードマップを確認することが大切だ。

【監修/小松 秀行(有限会社 小松秀行建築工房)】

瀬戸内の歴史と文化、地元工務店が手がけたこだわりの平屋など、読んで楽しく、ためになるコンテンツ満載!

https://www.setouchiminka.jp/hiraya/book/hiraya.html
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