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瀬戸内民家ジャーナル |
住まいに欠かせない雑貨や家具たち。平屋を建てるなら大好きなアイテムに囲まれた暮らしに憧れるもの。訪れるだけでもワクワクする瀬戸内6県の厳選ショップ14店舗を紹介。日々の暮らしに彩りを添えてくれるお気に入りを探してみて。
シンプル&ナチュラルなアイテムを中心に北欧テイストやインダストリアル、西海岸デザインといった幅広いジャンルの家具・雑貨・カーテンなど豊富なアイテムがそろうセレクトショップ。経験豊富なインテリアコーディネーターも常在し、家の間取りや雰囲気に合ったインテリアも相談できる。こだわり抜いた素材を使った多様なジャンルのアイテムを組み合わせてお気に入りの空間をつくってみては。
岡山県岡山市北区今7-6-8
☎086-805-4396
営業時間/10:00~19:00
定休日/水曜日(祝日の場合は営業)
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“気どらないお店にしたい、ざっくばらんにお話がしたい”という思いを込めて、オーナー夫婦が考えた名前が「FRANK」。古民家を改装した店舗には店主自らがセレクトした、ささやかながらも日々の暮らしを豊かにしてくれる日本の器や服が並ぶ。丁寧に手づくりされたものたちに触れ、“日々の暮らしの中で自分がいいと思うものに愛着を持って使う”ということをあらためて考えてみるのはいかがだろうか。
陶器・ガラス・木工などの器、衣料品
岡山県岡山市中区藤崎202-9
☎086-238-8316
営業時間/11:00~19:00
定休日/火曜日
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デザインや色、素材、使い方など“普段使いにちょっとおもしろいものを”をコンセプトに、スタンダードな考えの中に遊び心を吹き込んだ使い心地のいいオリジナル木製家具を販売。スケッチを起こして一から丁寧に造るフルオーダー家具や、張地・木部カラー・サイズオーダー可能なセミオーダー家具もしっかりした構造で長く使うことができる。使い込むほどに味わいが深まる家具との日々を楽しんでみて。
ソファ、椅子、テーブル、TVボード、ベッド、収納家具、照明器具、鞄、表札・ポストなど
岡山県都窪郡早島町早島718-2
☎086-482-3758
営業時間/11:00~20:00
定休日/火曜日
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「いい家具は探してくる・どこにもない家具は作る・使い続けたい家具はリメイクする」を目指す天然素材に特化した工場併設のナチュラルインテリア専門店。日頃抱えている家での悩みに寄り添ったオーダー家具の製作や愛着のある家具の修理もできる。ショールーム隣には可愛い手作り雑貨が並ぶ雑貨屋も。木のぬくもりに包まれた店内にはキッズスペースもあるので、お子さま連れでも安心して立ち寄ってみて。
ソファ、椅子、テーブル、TVボード、カーテン、オーダーキッチン、キッチン用品、照明器具、時計、インテリア雑貨など
広島県広島市佐伯区利松3-5-19
☎082-928-1133
営業時間/10:00~18:00
定休日/火曜日
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約300年の歴史を誇る家具産地・府中に「世界にひとつだけ」を探しに行ってみて。自社工房の職人による無垢の家具や無垢一枚板、手織り絨毯ギャッベ・ペルシャ絨毯など、世界に一つの商品を1万点以上展示。まったく同じ木がないように人の個性や好みもそれぞれ。一つひとつ異なるものの中から「ずっと使いたい」と思える家具との運命的な出会いを求めて家具の迷路みたいな館を巡ろう。
ソファ、椅子、テーブル、デスク、ベッド、収納家具、TVボード、カーテン、絨毯、こたつ、インテリア雑貨、仏壇など
広島県府中市中須町1086-1
☎0120-47-1167
営業時間/8:00~19:00
定休日/年中無休
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夜疲れて家に帰ると優しい照明やぬくもりのある家具が迎えてくれる、そんな癒やしの空間をつくるアイテムを探しに訪れてみては。2匹のヤギが出迎えてくれる店舗には、国内だけでなく世界中から集めた良質なデザインの家具や雑貨が並ぶ。同店では「豊かな暮らしには、お気に入りの器の上にのせる食材も大切」と考え、新鮮な季節の野菜や平飼い地鶏たまごを中心とした週末マルシェも開催している。
ソファ、テーブル、椅子、ベッド、カーテン、照明器具、ギャッベ、キッチン用品、インテリア雑貨
広島県三原市本郷南2-8-22
☎0848-60-6625
営業時間/11:00~19:00
定休日/火・水曜日
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「気持ちイイ」というキーワードを軸に生活環境をより楽しく快適にする家具・雑貨・アクセサリーなどを集めたライフスタイルショップ。さまざまな素材・技術・想いが混ざり合って生まれた、作り手のこだわりたっぷりのアイテムが再生した古民家の2階に所狭しと並ぶ。1階には「BAGDAD CAFE」もあるので、ゆったりと心地よい時間を過ごせる。オンラインショップ限定商品も数多くあるのでチェックしてみて。
椅子、キッチン用品、アクセサリー、インテリア雑貨、服飾雑貨、照明器具、時計など
山口県下関市上田中町2-17-25
☎083-242-9901
営業時間/11:00~18:00
定休日/木曜日
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「moani(モアニ)」とは「風に漂う香り」という意味を持つハワイの言葉。“暮らしにそよ風のようにさり気なく心地よい香りを届ける”という想いで、無垢の家具ブランド「宮崎椅子製作所」の家具をはじめ国内外から集めたインテリアを紹介している。オーダーカーテンやロールスクリーンなども含め、予算に合わせたプランも相談できる。椅子やソファの独自の張生地も扱っているので、個性に合うアイテムを探してみよう。
ソファ、ダイニングチェア、ダイニングテーブル、ウインドートリートメント、オーダーカーテン、カーペット、キリム
香川県高松市福岡町3-30-15
☎087-821-6670
営業時間/11:00~18:00
定休日/不定休 ※電話で要確認
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1958年に創業してから“えがおが集う場所”を創造し続けている「西岡家具店」。家具・インテリア雑貨を中心に幅広いアイテムを取りそろえ、県産品コーナーでは地域の魅力も発信している。地域のコミュニケーションスペースとして、マルシェや音楽ライブなどインテリアショップの垣根を越えたイベントも随時開催。“FARM TO TABLE”をコンセプトに地元産の食材を扱う併設のカフェ「KNUT」にもぜひ訪れてみて。
ソファ、椅子、テーブル、学習机、ベッド、収納家具、照明器具、カーテン、インテリア雑貨、キッチン用品、衣料品、食料品など
香川県観音寺市吉岡町770-1
☎0875-25-4256
営業時間/10:30~18:00
定休日/木曜日
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古きよき小学校の木造校舎を思わせるショールームには、里山の美しい風景を一望する工房で造られたぬくもりあふれる家具が並ぶ。「ボタン木工所」では、故郷でのスローライフを愛する職人がたったひとりでオリジナル家具を製作している。併設してある「おかし工房Botan」のテーブルや椅子、内装も同職人が手掛けたもの。美味しいコーヒーを飲みながら、ほっこりとした癒やしの時間を過ごしてみて。
椅子、テーブル、インテリア雑貨、キッチン用品、衣料品、服飾雑貨など
香川県観音寺市粟井町4190-4
☎0875-27-8478
営業時間/11:00~17:00
定休日/日・月曜日※臨時休業あり
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「cösha(コーシャ)」では素材感やデザインを大切に、オーナーが日本各地に足を運んで厳選したこだわりのインテリアを販売。“何物にもとらわれず、自由に広い視野でライフスタイルに関わっていきたい”という思いで「cösha WORKS」を立ち上げ、店舗デザイン・新築注文住宅・住宅リノベーション、ポーターズペイントの施工も行っている。店舗にはユニークな雑貨もそろっているので、友人や家族へのプレゼント探しにも最適。
ソファ、椅子、テーブル、照明器具、ラグ・マット、インテリア雑貨、キッチン用品、衣料品、服飾雑貨など
愛媛県松山市朝生田町7-1-14 1F-C
☎089-921-3121
営業時間/10:00~20:00
定休日/木曜日
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普段の暮らしに豊かさを感じるのはどんなときだろう。等身大の自分が選んだものに囲まれ、穏やかで心地よい時間を過ごすのもそのひとつではないだろうか。「ConTenna」は倉庫をリノベーションした店舗で、家具や照明、食器などのインテリア雑貨を紹介。木製ガーデンベッドのDIYなどワークショップも定期的に開催している。同店で出会ったりつくったりしたお気に入りのアイテムと一緒にぜひ豊かな毎日を。
ソファ、椅子、テーブル、収納家具、照明器具、インテリア雑貨など
愛媛県伊予市上三谷1535-5
☎089-908-4016
営業時間/11:00~17:00
定休日/水・日曜日
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家具に合わせる生活ではなく、自分の生活スタイルに合わせる家具を探してみよう。同店では職人の手づくりにこだわった家具をはじめ革製品や食器、インテリア雑貨、キッチン用品など“Hand Made Japan”の良さが詰まった商品をそろえている。家具はすべて受注生産なので、サイズや素材など自分の部屋にぴったりなオリジナル家具を製作可能。一番リラックスできる空間を自分好みに仕上げてみて。
ソファ、椅子、テーブル、インテリア雑貨、キッチン用品など
兵庫県神戸市東灘区向洋町中6-9
神戸ファッションマート1F
☎078-806-8973(代表)
営業時間/10:00~19:00(カフェは20:00まで)
定休日/水曜日
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ヴィンテージ北欧家具、チャールズイームズをはじめとするデザイナーズ家具など、ミッドセンチュリー家具を専門に取り扱っているインテリアショップ「ibukiya」。同店が手掛けるオリジナルブランド「北欧デザイン家具Klokken・クロッケン」の製造やアメリカ「MODERNICA・モダニカ社」の総代理店も務めている。すべてのヴィンテージ家具がはじめは新品だったことを想像しながらのんびり店内を歩いてみよう。
ソファ、椅子、テーブル、チェスト、キャビネット、ライティングビューローなど
兵庫県姫路市花田町高木434-1
☎079-227-9731
営業時間/11:00~20:00
定休日/火曜日
詳しくはこちら
兵庫にある平屋の古民家を訪ねるドライブに出かけてみよう。各エリアごとに点在する古民家やオススメのスポットを結び、1日で巡れるドライブコースを提案。日本の住文化について知識を深める「平屋古民家ツーリズム」を有意義な休日の過ごし方として加えてみて。
神戸市を起点に加古川市・姫路市の山陽エリアから北上し、西播磨・北播磨エリアを縦断する西回りコース。福崎町から神戸市までの移動距離は長いので、適度に休憩を入れながら走ろう。
三ノ宮駅を出発。
↓ 第二神明道路経由<約47km/約47分>
江戸時代に建てられた大型の民家。茅葺きの入母屋造り。田の字形の4部屋に2部屋を加えた6部屋と大きく、土間が広い。奥の間に床がふたつ並んでいることから、書院造の影響が残っている。
兵庫県加古川市東神吉町天下原715-5(加古川市少年自然の家)
開館日/水曜日10:00~/14:00~、日曜日14:00~(要予約) 見学無料
☎079-423-4088(加古川市 文化財調査研究センター) ※内部見学には事前に連絡が必要
詳しくはこちら
【写真提供/加古川市教育委員会 文化財調査研究センター】
↓ 国道2号経由<約36km/約38分>
江戸時代に林田藩の大庄屋を務めた三木家の邸宅。17世紀の豪壮な主屋や長屋門、土蔵、屋敷神、裏門などが現存。また、長屋の西端には藩主を迎え入れるための御成門もある。周囲には土塀が張り巡らされ、庭園も整備されている。
兵庫県姫路市林田町中構74
開館日/金・土・日・月曜日・祝日10:00~16:00(入館は15:30まで)
入館料/一般310円、高校・大学生210円、小・中学生100円(20名以上が団体割引あり)
休館日/火~木曜日、12/28~1/4
☎079-261-2338(特定非営利活動法人 新風林田)
詳しくはこちら
【写真提供/姫路市教育委員会事務局】
↓ 国道29号・国道430号経由<約17km/約22分>
室町時代建立の希少な民家遺構。通称「千年家」。外観は軒線が低く大半を土壁で塗り込む大壁形式。柱、壁板には「はまぐり刃の手斧」跡が確認でき、栗材の柱21本で上屋を支えている。そのうち10本は建立当初のもの。
兵庫県姫路市安富町皆河233-1
開館日/土・日曜日・祝日9:00~17:00 見学無料
休館日/平日、年末年始(12/29~1/3)
☎079-221-2786(姫路市教育委員会事務局 生涯学習部 文化財課)
詳しくはこちら
【写真提供/姫路市教育委員会事務局】
↓ 中国自動車道・県道23号経由<約25km/約32分>
福崎名物のもちむぎ麺を中心に、地元食材を使った料理を味わえる。もち麦のソフトクリームも人気。
兵庫県神崎郡福崎町西田原1022-4
9:00~17:00
定休日/月曜日 (祝日の場合は翌日の火曜日)
☎0790-22-0569
詳しくはこちら
【写真提供/株式会社 もちむぎ食品センター】
↓ 徒歩<約20m/約1分>
主屋は1705年築、入母屋造本瓦葺。部屋は8室に分かれ一部2階がある。江戸時代に代々姫路藩の大庄屋を務めた往時の姿を残した貴重な建物。近代では、民俗学者の柳田國男との関わりも深い。
兵庫県神崎郡福崎町西田原1106
9:00~16:30(入館16:00まで) 見学無料
休館日/平日(土日祝のみ公開)、秋季公開日(11/1~11/30)は月曜日、祝日の翌日、12/28~1/4
☎0790-23-0033、公開日以外:☎0790-22-0560(福崎町教育委員会) ※公開は主屋部分のみ。
詳しくはこちら
【写真提供/福崎町教育委員会】
↓ 徒歩<約300m/約5分>
民俗学者・柳田國男が10歳まで家族と過ごした家。元々辻川の中心部にあったものを1974年に現在地へ移築・保存。江戸時代中期の形式をとどめ、茅葺・田の字型の部屋割りは当時の伝統的建築物の好例であると評価されている。
兵庫県神崎郡福崎町西田原1038-12
9:00~16:30(入館16:00まで) 見学無料
休館日/月曜・祝日の翌日(土曜・日曜の場合は開館)、年末年始
☎0790-22-1000(福崎町立柳田國男・松岡家記念館)
詳しくはこちら
【写真提供/福崎町立柳田國男・松岡家記念館】
↓ 山陽自動車道経由<約55km/約48分>
「箱木千年家」の名で知られ、日本最古の現存民家のひとつ。主屋建築は鎌倉時代後半から室町時代前半であると考えられ、1977年に現在地に移築。2005年の調査では使用部材が1283~1307年に伐採されたものであることが分かっている。
兵庫県神戸市北区山田町衝原字道南1-4
9:00~18:00(冬季17:00)
入館料/300円
休館日/月~金・年末年始
☎078-581-1740
※臨時休業の場合があるため、事前に問い合わせを。
詳しくはこちら
【写真提供/神戸市 文化スポーツ局 文化財課】
↓ 県道85号・長田箕谷線経由<約9km/約15分>
江戸時代の庄屋邸宅。畳間・板間が田の字形に4部屋配置され、公的な場に使われた南側のカミノマ・シモノマと、生活の場である北側のダイドコロ・ナンドで構成。周辺に残る古民家に比べると改造が少なく、当時の姿を残している。
兵庫県神戸市北区鈴蘭台西町6-8-8 10:00~16:00 見学無料 公開日を設定
☎078-322-5798(神戸市 文化スポーツ局 文化財課)
※公開日やイベント日は神戸市文化財課のホームページにて確認。
詳しくはこちら
【写真提供/神戸市 文化スポーツ局 文化財課】
↓ 国道428号・山麓BP経由<約10km/約20分>
三ノ宮駅に到着。
神戸市を発ち阪神南・北エリアから進路は北西へ。丹波や但馬、播磨の各地域を経て戻って来る東回りルート。公共施設内に移築・復元された古民家がほとんどなので、駐車場が整備されている。各施設の開園時間や、内部見学の可否などを事前にチェックした上で、計画的に回ろう。
三ノ宮駅を出発。
↓ 阪神高速5号湾岸線経由<約22km/約25分>
六甲山南麓で唯一現存する江戸時代の茅葺民家。阪神淡路大震災で全壊し芦屋市に寄贈、その後兵庫県が譲り受け「尼崎の森中央緑地」に移築復元した。現在は里山暮らしの体験施設として運営され、かまどや五右衛門風呂、大戸などを備えている。
兵庫県尼崎市扇町33-4(兵庫県立尼崎の森中央緑地内)
9:30~13:30 見学無料
休館日/12/29~1/3
☎06-6412-1900
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【写真提供/兵庫県】
↓ 名神高速・阪神高速11号池田線経由<約41km/約52分>
1978年に現在地に移築・復元。入母屋造の平入型で屋根は茅葺。江戸時代後期の建築と考えられ、土間に沿って台所と部屋が縦に並び、その横に縁を設けた座敷がある。台所と部屋の間の敷居は床面より高くつけられ、踏みこしにしている。
兵庫県川西市美山台3-5-1(深山池公園)
開館日/3月~11月の土・日曜日・祝日10:00~16:00 見学無料
休館日/3月~11月の平日、12月~2月
☎072-740-1244(川西市教育委員会 社会教育課)
詳しくはこちら
【写真提供/川西市教育委員会 社会教育課】
↓ 同敷地内 徒歩
1711年以前に建てられた川西市内最古の民家建築。入母屋造の妻入り型、茅葺。土間に並んで座敷があり、その奥に台所と部屋が並んでいる。表には板敷の広縁があり、摂津から丹波にかけて分布する妻入縦割型系の民家の特徴を持つ。1978年に現在地に移築・復元。
兵庫県川西市美山台3-5-1(深山池公園)
開館日/3月~11月の土・日曜日・祝日10:00~16:00 見学無料
休館日/3月~11月の平日、12月~2月
☎072-740-1244(川西市教育委員会 社会教育課)
詳しくはこちら
【写真提供/川西市教育委員会 社会教育課】
↓ 北摂里山街道・県道68号経由<約13.3km/約22分>
江戸時代の農家の暮らしを伝える資料館として、1976年に移築・開館。屋根は入母屋。「ざしき」「へや」「おいえ」の三間取りに、土間である「うちにわ」「そとにわ」が付くなど、江戸時代中期の中流階級農家の典型的な造り。
兵庫県宝塚市大原野字松尾1(宝塚自然の家内)
10:00~16:00 見学無料
日・祝のみ開館(自然の家開放日に準ずる)、12月~2月は冬期のため休館
☎0797-77-2029(宝塚市教育委員会)
詳しくはこちら
【写真提供/宝塚市教育委員会】
↓ 県道294号経由<約49km/約69分>
17世紀末ごろ築造の摂丹型民家。入母屋造、茅葺、妻入で平面は縦割の三間取。柱に栗材、梁には松材を用い、クギ類は一切使われていない。天井は竹の簀子張りで、「えんげ」「おもて」はその上に約5㎝ほど土を敷いて防寒防暑に役立てている。
兵庫県丹波市山南町野坂203
8:30~17:15 見学無料
休館日/土・日曜日、祝日、年末年始
☎0795-70-0819 (丹波市教育委員会 文化財課)
※外観常時公開。内部見学は平日のみで前日までに連絡が必要。
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【写真提供/丹波市教育委員会 文化財課】
↓ 県道86号・県道8号経由<約34km/約44分>
古民家を改装した洋食レストラン。アメリカン雑貨も販売。異文化ミックスの洒落た空間で美味しい料理に舌鼓を。
兵庫県神崎郡神河町猪篠2094
11:00〜14:00(予約優先)
定休日/木・金曜日(祝日の場合は営業)
☎0790-35-8755
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【写真提供/古民家レストランSTICK】
↓ 国道312号経由<約16km/約21分>
1974年に現在地に移転。南但馬農家で一般的な田の字型の四間取りではなく、それ以前の三間取り。多数残るちょんながけの柱や、川原の丸石を使った土台石、窓が少なく採光よりも安全を重視した造りなどの特色が見られる。
兵庫県朝来市多々良木722-9
☎079-670-7330(朝来市教育委員会 文化財課)
※外観のみ公開。内部見学は現在未実施。
詳しくはこちら
【写真提供/朝来市教育委員会 文化財課】
↓ 播但連絡道路・国道312号・国道2号経由<約107km/約97分>
三ノ宮駅に到着。
愛媛にある平屋の古民家を訪ねるドライブに出かけてみよう。各エリアごとに点在する古民家やオススメのスポットを結び、1日で巡れるドライブコースを提案。日本の住文化について知識を深める「平屋古民家ツーリズム」を有意義な休日の過ごし方として加えてみて。
9カ所のポイントのうち3カ所の古民家は久万高原町の「久万高原ふるさと旅行村」の敷地内に、2カ所は内子町内にあるので効率よく回れる。山間部を走る道が長く、カーブも多いので安全運転で。
松山駅を出発。
↓ 国道56号経由<約13km/約25分>
江戸時代中期に建築された主屋は、間口の広い厨子二階建ての大規模町家。本瓦葺きの屋根中央を「千鳥破風」風に見せるなど重厚な表構え。隠居所と古隠居、潮見堀が残り、伝統的な屋敷構えの構成を伝えている。
愛媛県伊予市灘町123 8:00~23:00
時間帯料金有(市民の文化コミュニティ500円~、集客イベント有償事業1,000円~)
年中無休(利用のない日は休み)
☎080-2981-6281
※主屋のみ利用可。「新隠居」「古隠居」の一般公開は限定。
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【写真提供/まちの縁側「ミュゼ灘屋」】
↓ 国道33号経由<約38km/約51分>
構造形式などより江戸時代後期の建築とされる民家。12畳の大座敷など格式を誇り、上層農民の生活を今日に伝えている。現在は「古民家カフェ 和蔵一畳庵」として運営されている。カフェは水曜日休業。
愛媛県上浮穴郡久万高原町下畑野川乙488
9:00 ~ 17:00 入館無料
定休日/月曜日(祝日の場合は翌日)、冬季(12~3月)、カフェは水曜日定休
☎0892-41-0708
詳しくはこちら
【写真提供/久万高原ふるさと旅行村】
↓ 同敷地内 徒歩
明治12年に築造された農家建築。茅葺の大きな屋根面が特徴で、主屋の隣に納屋も現存。その佇まいからは明治期の農村風景を思い起こさせる。2020年6月からは、乗馬用の馬の飼育施設として利用されている。
愛媛県上浮穴郡久万高原町下畑野川乙488
9:00 ~ 17:00 入館無料
定休日/月曜日(祝日の場合は翌日)、冬季(12~3月)
☎0892-41-0711
詳しくはこちら
【写真提供/久万高原ふるさと旅行村】
↓ 同敷地内 徒歩
かつて周辺地域で主流だった母屋とは別棟の隠居屋として建てられた住居建築。桁行4間半、梁間2間半の小ぢんまりとした入母屋造。基礎部は丸石を並べて土台を廻し、柱を立てている。オープン時は常時閲覧可能。
愛媛県上浮穴郡久万高原町下畑野川乙488
9:00 ~ 17:00 入館無料
定休日/月曜日(祝日の場合は翌日)、冬季(12~3月)
☎0892-41-0711
詳しくはこちら
【写真提供/久万高原ふるさと旅行村】
↓ 県道12号・県道212号経由<約16km/約20分>
18世紀中期から末期ごろの建築とみられる入母屋造・茅葺屋根の家。部屋を一列に並べる間取りは地形を生かしたもので、山間部の民家の特色が残る。豊かな自然を借景に、古風な佇まいを今に伝えている。
愛媛県上浮穴郡久万高原町上黒岩1032
10:00~17:00 見学無料
休館日/月曜日(12月~3月は閉館)
☎0892-56-0369(上黒岩遺跡考古館)
詳しくはこちら
【写真提供/上黒岩遺跡考古館】
↓ 国道380号・国道379号経由<約40km/約51分>
戦後復興に尽力した高橋龍太郎氏の生家。「止談風月無用者可入(ただ風月を談じるなら用事がなくても屋敷に入りなさい)」という墨書の看板が掲げられ、高橋氏の精神を受け継ぎ、現在も宿泊や文化活動施設などとして活用されている。
愛媛県喜多郡内子町内子2403 9:00~16:30
見学無料、宿泊・施設利用は別途料金
休館日/火曜日(祝日の場合は翌日)
0893-44-2354
詳しくはこちら
↓ 徒歩<約600m/約7分>
内子町の製蝋業発展の中心となった芳我家の分家である上芳我家の邸宅。邸内には釜場、出店倉、物置などの木蝋生産施設も現存し、往時の暮らしぶりや地場産業と住宅の関わりをうかがえる。
愛媛県喜多郡内子町内子2696 9:00~16:30
入館料/大人500円、小中学生250円 ※邸内の一部は無料
休館日/年末年始(12/29~1/2)
☎0893-44-2771
詳しくはこちら
↓ 松山自動車道経由<約16km/約18分>
「伊予の小京都」とも呼ばれ、なまこ壁・腰板張りの蔵屋敷など、明治時代の趣が残る。「大洲まちの駅あさもや」に無料P有。
↓ 徒歩<約400m/約5分>
大洲市を流れる肱川随一の景勝地「臥龍淵」を望む広大な敷地に佇む数寄屋建築。大洲出身の貿易商・河内寅次郎が別荘として建設したもので、豊かな自然を借景に、細部にまで贅沢な意匠が施されている。国重文指定のほかミシュランの1つ星も獲得。
愛媛県大洲市大洲411-2
9:00~17:00(札止め16:30)
入園料/大人550円、中学生以下220円、大洲城との共通券:大人880円、中学生以下330円 年中無休
☎0893-24-3759
詳しくはこちら
※「大洲まちの駅あさもや」への駐車がおすすめ(無料)
【写真提供/臥龍山荘】
↓ 松山自動車道経由<約56km/約57分>
松山駅に到着。
松山市~南予間の移動距離は長いので松山道を使いたい。交通量が少なく、豊かな自然に囲まれた美しいロケーションを走るドライブは気分爽快。ただ、スピードの出しすぎや脇見運転にはくれぐれも気を付けるようにしよう。
松山駅を出発。
↓ 松山自動車道経由<約81km/約100分>
主屋は築200年を誇り、間口12間、奥行き6間、棟までの高さが13mもある四国最大級の茅葺き民家。かつて庄屋、酒造業を営み、その後郵便局や役場、小学校としても使われた歴史がある。離れで宿泊が可能。
愛媛県西予市野村町惣川1290 9:00~17:00
見学無料。宿泊は大人1名1泊5,000円、大人2名以上で1名3,000円、小中高生2,000円(食事代別)
休館日/月曜日(祝日の場合は翌日)
☎0894-76-0636(茅葺き民家交流館 土居家)
※宿泊は要予約。
詳しくはこちら
【写真提供/茅葺き民家交流館 土居家】
↓ 県道36号・国道197号経由<約25km/約41分>
西予市城川町伏越地区にあった茅葺民家の建物を現在地に移転・復元したもの。江戸時代末期の建築とみられており、農耕に使われた器具や民俗資料などを保存・展示しており、当時の生活や農耕様式を知ることができる。
愛媛県西予市城川町下相568 9:00~17:00
入館料/一般:大人(高校生以上)100円、小中学生50円、団体(10人以上):大人(高校生以上)70円、小・中学生30円
休館日/火曜日、年末年始(12/29 ~1/3)
☎0894-82-1117(西予市役所 城川支所 教育課)
詳しくはこちら
【写真提供/西予市役所 城川支所 教育課】
↓ 国道197号経由<約10km/約13分>
合掌造りの屋根は、この地域で江戸時代から大正時代まで続く一般的な農家住宅の特徴。柱材には良質なケヤキや、ヒノキ、スギ材が使われている。半間の縁を持つ8畳の座敷のほか、土間、三和土仕上げ、北側に囲炉裏間がある。
愛媛県北宇和郡鬼北町下鍵山432 9:00~17:00
入館料/大人200円、中学生以下無料
休館日/月曜日
☎0895-45-1111(鬼北町役場)
詳しくはこちら
【写真提供/鬼北町教育委員会】
↓ 徒歩<約20m/約2分>
主屋は1893年(明治26年)竣工。切妻造で正面に玄関を構えている。旧庄屋でありながら非常に質素な造りの建物は全国でも珍しい。近代住宅建築の始まりを物語る建築としても高く評価されている。
愛媛県北宇和郡鬼北町下鍵山376-1
☎0895-45-1111(鬼北町役場)
※見学施設として未整備のため、敷地内への立ち入り及び見学は要相談。
【写真提供/鬼北町教育委員会】
↓ 国道197号・県道29号経由<約38km/約50分>
1882年建築の白壁にアーチ型窓を配した擬洋風の校舎。明治初期の「掛図」など約6,000点の教育資料を収蔵・展示。
愛媛県西予市宇和町卯之町3-109
9:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料/高校生以上 500円、小中学生 300円
休館日/月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)、年末年始
☎0894-62-4292
詳しくはこちら
【写真提供/開明学校】
↓ 松山自動車道経由<約75km/約75分>
松山駅に到着。
西条市・四国中央市までの移動は松山道でスムーズ。だが、石鎚山の麓の山間部を走る道は運転注意。特に「富郷ダム」から「マイントピア別子」に抜ける県道は道幅が狭く、アップダウンが激しい箇所もある。もし運転に自信がないなら一旦引き返し、松山道経由で向かう方がベター。
松山駅を出発。
↓ 松山自動車道経由<約56km/約60分>
西条藩主・一柳家の陣屋跡。大手門、石垣、堀などが現存。陣屋跡には西条高校が建てられ、大手門は高校の正門に。
↓ 松山自動車道経由<約52km/約56分>
桃山時代後期に建築され、愛媛県最古の民家である寄棟造の木造茅葺住宅。柱を塗り込めた重厚な土壁や間取りなど、建築学上の評価も高い。古代の息吹が感じられる家屋内部も見学可能。
愛媛県四国中央市金生町山田井2030-2
8:00~17:00
入館料/200円 年中無休
☎0896-58-8078(真鍋家16代目当主・真鍋 潤)
詳しくはこちら
【写真提供/真鍋 潤】
↓ 高知自動車道経由<約27km/約32分>
↓ 高知自動車道・国道319号経由<約38km/約44分>
愛媛県ではもっとも高い堤高106mを誇る重力式コンクリートダム。管理事務所でダムカードをゲットしよう!
↓ 県道6号・県道47号経由<約36km/約55分>
別子銅山跡に整備された観光スポット。温泉や砂金採り体験も。「富郷ダム」からの県道は道幅が狭いので注意。
愛媛県新居浜市立川町707-3
開園時間/3月~10月:9:00~18:00、11月:9:00~17:00、12月~3月:10:00~17:00
入館料/施設により要 年中無休
☎0897-43-1801
詳しくはこちら
【写真提供/株式会社 マイントピア別子】
↓ 松山自動車道経由<約73km/約67分>
松山駅に到着。
香川にある平屋の古民家を訪ねるドライブに出かけてみよう。各エリアごとに点在する古民家やオススメのスポットを結び、1日で巡れるドライブコースを提案。日本の住文化について知識を深める「平屋古民家ツーリズム」を有意義な休日の過ごし方として加えてみて。
ドライブポイントは8カ所あるが、そのうち4カ所は高松市の「四国村」に、2カ所がさぬき市の「みろく自然公園」にあるのでスムーズに回れる。「細川家住宅」へは途中集落内の細い道を通るので通行注意。
高松駅を出発。
↓ 県道176号経由<約9km/約17分>
江戸時代を通じて庄屋・大庄屋を務めた小比賀家の屋敷。17世紀初頭に建てられた主屋は正面約26.6m、奥行約9.8m。屋根は寄棟造りの茅葺で、四方に本瓦葺の庇、棟には約3.6mの煙出しがある。
香川県高松市御厩町331
公開日/毎月第3日曜日10:00~16:00
入館料/大人500円、小・中学生300円
休館日/公開日以外
☎087-839-2660(高松市 文化財課)
詳しくはこちら
【写真提供/高松市 文化財課】
↓ 高松自動車道経由<約16km/約23分>
徳島県美馬郡一宇村(現在のつるぎ町)にあった民家を移築。江戸時代の建築で、険しい山腹の土地に建てられた農家の家。「コキバシラ」を用いた「落とし込み方式」の架構や、床下に食料保存用の穴があることなどが特徴。
香川県高松市屋島中町91 四国村内
8:30~18:00(4月~10月)・17:30(11月~3月)
入園料/大人1,000円、高校生600円、小中学生400円 (企画展開催時は変動あり)
休館日/年中無休(臨時休館あり)
☎087-843-3111
詳しくはこちら
【写真提供/四国村】
↓ 同敷地内 徒歩
愛媛県喜多郡小田町(現在の内子町)にあった民家を移築。1700年代後半築の平屋で、屋内の土間に「コウゾ蒸し」の装置があり、床は高温多湿な地域に見られる「竹すのこ床」になっているのが特徴。
香川県高松市屋島中町91 四国村内
8:30~18:00(4月~10月)・17:30(11月~3月)
入園料/大人1,000円、高校生600円、小中学生400円 (企画展開催時は変動あり)
休館日/年中無休(臨時休館あり)
☎087-843-3111
詳しくはこちら
【写真提供/四国村】
↓ 同敷地内 徒歩
香川県東かがわ市五名にあった民家を移築。江戸時代の1700年代後半築で、「ぐるり八間」と呼ばれる小さな造りで、葺きを軒先まで下ろした「つくだれ」や、大屋根の上に「煙出し」の小さな屋根があるのが特徴。
香川県高松市屋島中町91 四国村内
8:30~18:00(4月~10月)・17:30(11月~3月)
入園料/大人1,000円、高校生600円、小中学生400円 (企画展開催時は変動あり)
休館日/年中無休(臨時休館あり)
☎087-843-3115
詳しくはこちら
【写真提供/四国村】
↓ 同敷地内 徒歩
「四国村」の一角にあるうどん屋。江戸時代の茅葺農家で名物の釜揚げうどんを中心としたメニューを堪能。
香川県高松市屋島中町91 四国村内
10:00~18:30(平日)・9:00~19:00(休日)
休館日/年中無休
☎087-843-3115
詳しくはこちら
【写真提供/四国村】
↓ 国道11号・県道3号経由<約25km/約41分>
18世紀後半ごろ築造の典型的な農家住宅で、南面の地形を巧みに利用して建てられている。屋根は寄棟造りの茅葺で、雪対策のため軒先まで低く葺き下ろしている。かつては母屋、納屋、木納屋、灰屋などもあったという。
香川県さぬき市多和額東
火~日曜日9:00~16:00 見学無料
休館日/月曜日、年末年始
☎0879-26-9974(さぬき市教育委員会 生涯学習課)
詳しくはこちら
【写真提供/さぬき市教育委員会 生涯学習課】
↓ 県道3号経由<約18km/約31分>
香川県最古の農家住宅。装飾性の少ない簡素な寄棟造で、茅葺を軒先まで拭き下ろすツクダレ式となっており、棟には煙出しがみられることから、17世紀末ごろの建築と考えれられている。
香川県さぬき市大川町富田中(みろく自然公園内)
開館日/土・日曜日・祝日9:00~16:30 見学無料
休館日/平日(月~金曜日)、年末年始
☎0879-26-9974(さぬき市教育委員会 生涯学習課)
詳しくはこちら
【写真提供/さぬき市教育委員会 生涯学習課】
↓ 同敷地内 徒歩
春は桜、秋は萩といった四季折々の自然美を満喫。スポーツ施設やキャンプ場、歴史民俗資料館などもある。
香川県さぬき市大川町富田中
☎0879-43-5200
↓ 高松自動車道経由<約30km/約44分>
高松駅に到着。
山口にある平屋の古民家を訪ねるドライブに出かけてみよう。各エリアごとに点在する古民家やオススメのスポットを結び、1日で巡れるドライブコースを提案。日本の住文化について知識を深める「平屋古民家ツーリズム」を有意義な休日の過ごし方として加えてみて。
瀬戸内側から日本海側へと抜けるドライブ。萩市では古民家見学のほか、浜崎伝統的建造物群保存地区の散策もゆっくりと楽しみたい。
新山口駅を出発。
↓ 中国自動車道経由<約24km/約30分>
↓ 県道36号経由<約42km/約56分>
18 世紀後半の漁家の遺構として貴重な建物。周辺は江戸時代に捕鯨の中心地として栄え、早川家は通鯨組の操業に貢献。天明の大火で類焼した早川家が元網頭の黒川氏の家を買い取り移り住んだ。現在も当主が居住している。
山口県長門市通1032 見学無料 ☎0837-28-0440
※外観は常時公開しているが、居住空間でもあるため日中のみ観覧可能。内部見学は事前に連絡が必要。
【写真提供/長門市教育委員会 文化財保護室】
↓ 県道283号・国道191号経由<約33km/約43分>
美しい庭園を眺めながらゆったり過ごせるカフェ。萩焼のワンプレートランチや手作りケーキとスペシャリティーコーヒーが人気。
山口県萩市南片河町62 11:00~17:00
定休日/木曜日
☎0838-22-1755
【写真提供/ホトリテイ(畔亭)】
↓ 徒歩<約400m/約5分>
主屋は江戸初期の建築。切妻造、桟瓦葺き。萩城城下町の町屋建築で、御成り道に面しており、藩主の行列を見下ろす行為につながる二階建ては許されず、平屋造りになったと伝えられている。後に増築された書院座敷は庭と一体化した趣ある空間。
山口県萩市呉服町1-1 8:30~17:30
入館料/大人620円、中高生300円、小学生200円
休館日/年中無休(12/31のみ休館)
☎0838-22-0005(菊屋家住宅保存会)
※冬期の営業時間変更、臨時休館の可能性あり。
詳しくはこちら
【写真提供/菊屋家住宅保存会】
↓ 県道295号経由<約2km/約6分>
萩藩城下の港町として栄えた浜崎。今も伝統的な町屋や土蔵の街並みが、港から熊谷町まで約500mにわたって残る。
↓ 国道191号経由<約2km/約6分>
魚市場と直結した道の駅。新鮮な魚介類や地元の旬な食材を安価で提供している。ぜひお土産を買って帰りたい。
山口県萩市南片河町62
月~木曜日:9:30~18:00、金土日祝日:9:00~18:00
定休日/年中無休 (1/1のみ休業、一部店舗定休日有り)
☎0838-24-4937
詳しくはこちら
【写真提供/ふるさと萩食品協同組合】
↓ 県道32号・国道490号経由<約49km/約53分>
新山口駅に到着。
★ 各コースはGoogle Mapを基に作成。所要時間・移動距離は目安であり、道路状況や各ポイントでの滞在時間などにより、全箇所を1日で訪れることができない場合があります。
★ 各古民家は公共施設内にあったり、個人宅であるものもあります。見学時間が設けられていたり、内部見学には事前に申し込み・問い合わせが必要な場合などもあります。管理する自治体などのHPから公開情報を確認してから訪問してください。
★ それぞれの古民家は、先人たちの暮らし方や、伝統の建築文化を今に伝える貴重な遺構です。マナーを守って見学するようにしてください。
★ 移動距離が長いルートもあります。無理な運転はせず、適度に休憩を取りながら安全運転を心がけましょう。
★ 駐車場がない場所もあります。路上駐車は近隣住民の迷惑となるので、近くの有料駐車場に停めましょう。
★ 各スポットの情報は2020年9月10日現在のものです。
広島にある平屋の古民家を訪ねるドライブに出かけてみよう。各エリアごとに点在する古民家やオススメのスポットを結び、1日で巡れるドライブコースを提案。日本の住文化について知識を深める「平屋古民家ツーリズム」を有意義な休日の過ごし方として加えてみて。
三次市を中心に巡るドライブコース。古民家は6軒あるが、敷地外からの閲覧のみだったり、内部見学に事前連絡が必要だったりする所もあるので、あらかじめ調べておこう。
広島駅を出発。
↓ 山陽自動車道・県道37号経由<約61km/約70分>
現存する最古の建物は納戸倉(1702年)で、広島藩主浅野家吉田御本館の門(1864年)が移築されて現存。母屋の主部分は4室並列5室の田字型平面で、1770年の火災後に再建したものを1936年に改修。当時の生活を垣間見ることができる。
広島県安芸高田市甲田町深瀬172 催事開催時のみ公開、催事内容により異なる ※母屋は外観の一部を敷地外から見ることができる。内部の見学は催事開催時のみ催事内容により可能。
詳しくはこちら
【写真提供/日野秀男】
↓ 県道63号経由<約14km/約20分>
江戸時代中期ごろの建築。入母屋造で3方が大壁造。部屋には4寸角の厚鴨居を使うといった古い形式を残している。柱などの部材の中には手斧や鎗鉋仕上げのものもあり、江戸時代の建物の中でも古い様相を示している。
広島県三次市三和町 見学無料
☎0824-62-6191(三次市教育委員会 文化と学びの課)
※外観常時公開。内部見学は事前に連絡が必要。
詳しくはこちら
【写真提供/三次市教育委員会 文化と学びの課】
↓ 国道375号経由<約20km/約25分>
旬の野菜や果物、花など、三次の特産品が集う施設。地元野菜たっぷりのヘルシーレストランや調理体験工房などもある。
広島県三次市東酒屋町438 9:00~17:00
定休日/第2水曜日、12/30~1/4
☎0824-65-6311
詳しくはこちら
【写真提供/トレッタみよし】
↓ 国道375号経由<約4km/約6分>
約400年前に建てられた中国山地を代表する古民家。厚さが4寸もある鴨居や低い軒、手斧・槍鉋仕上げで、狭い間隔で立てられた丸柱や曲がった柱などが特徴。1977年に現在の「風土記の丘」内に移築された。
広島県三次市小田幸町122(広島県立みよし風土記の丘園内) 9:00~17:00 見学無料 無休
0824-66-2881(広島県立歴史民俗資料館) ※荒天時を除き営業時間内は内部見学可能。
詳しくはこちら
【写真提供/広島県立歴史民俗資料館】
↓ 同敷地内 徒歩
古墳群を中心とする約30haの地域を広域的に保存。園内の「広島県立歴史民俗資料館」の資料と併せ遺跡や文化財を一体的に公開。
【写真提供/広島県立歴史民俗資料館】
↓ 県道61号経由<約12km/約16分>
1788年築の入母屋造。屋根は茅葺きで、建物を上から見ると主屋と蔵が角のように飛び出して見えることから「つの屋」とも呼ばれる。農家でありながら内蔵を持っており、この地方では珍しい形式の家。
広島県三次市吉舎町敷地 見学無料
☎0824-62-6191(三次市教育委員会 文化と学びの課)
※外観常時公開。見学は事前に連絡が必要。
詳しくはこちら
【写真提供/三次市教育委員会 文化と学びの課】
↓ 県道78号経由<約5km/約9分>
19世紀前期の建築とみられ、土間に独立柱が3本立った古い構造手法で、柱は鉋で仕上げられている。天井の一部が竹になっているのも見どころ。江戸時代末期に発達した農家の暮らしぶりを垣間見られる。
広島県三次市三良坂町灰塚 10:00~16:00 見学無料(施設利用の場合は別途必要) 休館日/木・日曜日以外、12/29~1/3 ☎0824-44-2237(のぞみが丘運営協議会) ※開館日以外の見学・利用は事前予約が必要。
詳しくはこちら
【写真提供/三次市教育委員会 文化と学びの課】
↓ 県道78号経由<約3km/約9分>
江戸時代中期ごろの建築。それ以前の古い手法で建てられているのが特徴。土間回りから「かって」にかけて上屋柱が連立しているなど古風な構造手法を持つ。飾り気のない素朴な民家。
広島県三次市三良坂町灰塚 見学無料
☎0824-62-6191(三次市教育委員会 文化と学びの課)
※外観常時公開。内部見学は事前に連絡が必要。
詳しくはこちら
【写真提供/三次市教育委員会 文化と学びの課】
↓ 中国自動車道経由<約100km/約90分>
広島駅に到着。
目的地は4カ所と少ないが、それぞれの間の移動距離が長いので運転に注意しよう。「平田観光農園」や「国営備北丘陵公園」でのステイがメインになるだろう。
広島駅を出発。
↓ 山陽自動車道経由<約43km/約42分>
1665年に建築された江戸時代前期の町家。かつては離れ座敷や酒蔵などが主屋の南側や背後に並び、豪商の佇まいを見せていた。現在では主屋のほか、蔵や井戸、庭園の一部が残っている。
広島県東広島市高屋町白市1046-1 10:00~17:00(12~3月は16:00まで) 入館料/一般 150円(20名以上団体135円)、小・中・高校生などは無料 休館日/月曜日、年末年始(12/28~1/5) ☎082-439-2525(旧木原家住宅管理棟)
詳しくはこちら
【写真提供/東広島市教育委員会】
↓ 県道49号・県道45号経由<約45km/約55分>
旬のくだもの狩りや体験教室、農園グルメ、豊かな自然や古民家など、最高のロケーションで楽しめる。
広島県三次市上田町1740-3
9:00~17:00
開園時間/3月~11月:10:00~17:00、12月~2月: 10:00~15:00
休園日/3月~11月:無休、12月~2月:木・金曜日
☎0824-69-2346
詳しくはこちら
【写真提供/平田観光農園】
↓ 県道61号経由<約28km/約35分>
春と秋に花が咲き誇る「花の広場」や、中国山地の里山の暮らしと風景を再現した「ひばの里」など、広大な敷地でゆっくり満喫。
広島県庄原市三日市町4-10
9:30~17:00(入館は16:30まで)
入園・駐車料金要 休園日/毎週月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は火曜日)、年末年始(12/31~1/1)
☎0824-72-7000
詳しくはこちら
【写真提供/国営備北丘陵公園】
↓ 国道432号経由<約27km/約34分>
茅葺構造や細部の手法から江戸時代中期ごろの建築とみられる。平面は全体の半分を占める土間及び「だや」と床上五室から構成。その中の「たかま」は床を一段高くして神を祀った部屋で、神官の家としての特性を示している。
広島県庄原市比和町森脇786
☎0824-73-1189(庄原市教育委員会 生涯学習課 文化振興係)
※外観常時公開。内部非公開。
【写真提供/庄原市教育委員会】
↓ 中国自動車道経由<約126km/約110分>
広島駅に到着。
岡山にある平屋の古民家を訪ねるドライブに出かけてみよう。各エリアごとに点在する古民家やオススメのスポットを結び、1日で巡れるドライブコースを提案。日本の住文化について知識を深める「平屋古民家ツーリズム」を有意義な休日の過ごし方として加えてみて。
山陽道に沿って岡山県西部へと向かう程よい距離のドライブルート。気を付けるべきは真鍋島への渡航。旅客船は片道約45~70分かかる。事前に旅客船の発着時刻・便数を確認しておき、余裕をもって行動予定を組みたい。
岡山駅を出発。
↓ 国道180号・県道270号経由<約15km/約33分>
明治初期に旧山手村初代村長・風早雲嶂の自宅として建てられ、1902年から1968年までは村役場として使用された。1972年に現位置へ移築。明治初期の民家住宅の特徴を残す。
岡山県総社市上林1214-1 9:00~16:30 入館無料
休館日/月曜日(月曜が祝日または振替休日の場合は営業、その翌日は休館) ☎086-226-7601(岡山県教育庁 文化財課)
詳しくはこちら
【写真提供/岡山県教育庁 文化財課】
↓ 同敷地内 徒歩
江戸時代末期の建築。旧山陽道沿い(現在の岡山市東区沼)で茶屋として利用。1972年に現位置へ移築。木造平屋建ての寄棟造りで、茅葺き屋根の農家建築。梁間3間、桁行5間。
岡山県総社市上林1214-1 9:00~16:30 入館無料
休館日/月曜日(月曜が祝日または振替休日の場合は営業、その翌日は休館) ☎086-226-7601(岡山県教育庁 文化財課)
詳しくはこちら
【写真提供/岡山県教育庁 文化財課】
↓ 山陽自動車道経由<約40km/約42分>
ゆったりくつろげる店内で楽しめる美味しいコーヒーが評判のカフェ。軽食・デザートメニューも多彩。
岡山県笠岡市四番町8-7 8:00~18:00 木曜日定休
☎0865-70-2034
詳しくはこちら
【写真提供/豆と麦】
↓ 国道2号経由<約2km/約4分>
↓ 定期旅客船<約30km/約45分~>
石積みの堤防があり、のどかな漁村の佇まいを見せる。帰りの船の時刻をしっかりチェックしておこう。
【写真提供/笠岡市 生涯学習課】
↓ 徒歩<約120m/約1分>
主屋は1870年に建築された入母屋造の平屋。正面と背面に下屋を設けており、屋根は桟瓦葺。東側に土間、西側に書院を備えた座敷がある。島の住宅建築の歴史を知るうえで貴重な建築物。
岡山県笠岡市真鍋島4026 入館無料
☎0865-69-2155(笠岡市 生涯学習課)
※外観常時公開。門の内側まで入館可能。建物内部は非公開。
詳しくはこちら
【写真提供/笠岡市 生涯学習課】
↓ 徒歩
風情のある町並みや、映画ロケ地にもなった中学校など、瀬戸内ののどかな島を散策。徒歩で回れる。
【写真提供/笠岡市 生涯学習課】
↓ 定期旅客船・山陽自動車道経由<約85km/約160分>
岡山駅に到着。
岡山をぐるりと1周するロングランコース。それぞれのポイント間の距離が長いので、適度に休息を取りながら無理せず目的地を巡ろう。
岡山駅を出発。
↓ 県道242号経由<約8km/約21分>
元首相・犬養毅の生家。江戸時代後期の郡奉行・大庄屋の屋敷造り。主屋の構造は和小屋で、屋根は本瓦葺き。居室まわりを一段下げて錣葺きとし、縁側を回している。武家住宅のような式台を設け、座敷には付書院もある。
岡山県岡山市北区川入102-1 9:00~17:00(入館は16:30まで) 入館無料
休館日/火曜日(祝日除く)、祝日の翌日(土・日除く)、年末年始 ☎086-292-1820(犬養木堂記念館)
詳しくはこちら
【写真提供/犬養木堂記念館】
↓ 岡山自動車道経由<約70km/約70分>
出雲街道の宿場町として栄えた勝山。白壁の土蔵や格子窓の商家、古い町並みが今も残っている。
↓ 国道181号・県道327号経由<約24km/約34分>
江戸時代中期の建築とされる。入母屋造りの茅葺、壁は表側以外は窓などはなく大壁で囲まれ、棟には7本の「からすおどし」を乗せている。大黒柱や側柱はすべて栗材の手斧仕上げ。屋根は「扠首組(さすぐみ)」という合理的な組み方。
岡山県苫田郡鏡野町富西谷120-4 9:00~16:00 無料 年末年始
☎0868-54-7733(鏡野町教育委員会 生涯学習課)、☎0867-57-2022(富公民館)※内部見学希望は、富公民館または富振興センター(☎0867-57-2111)まで連絡。
【写真提供/鏡野町教育委員会 生涯学習課】
↓ 中国自動車道経由<約79km/約74分>
因幡街道の宿場町として栄えた古町には、本陣や脇本陣などの遺構が現存。歴史の息吹薫る町並みをのんびり散策。
【写真提供/美作市教育委員会社会教育課】
↓ 国道429号経由<約9.2km/約17分>
岡山県北部の山間部にある国指定重要文化財。岡山県下で発達した農家平面プランの代表例。1786年建築時の間取りを描いた板絵図を持つ。存在感を示しつつも、周囲の豊かな自然との調和がみられる。
岡山県美作市中谷556
☎0868-72-2900(美作市教育委員会 社会教育課)
※長屋門より外は見学自由。門より内部については現在立入禁止。
詳しくはこちら
【写真提供/美作市教育委員会 社会教育課】
↓ 県道5号経由<約86km/約120分>
岡山駅に到着。
木、草、土、石といった自然素材を高度な技術で加工した伝統工芸品は、はるか昔より日本人の生活や文化を支え続けてきた。人間の磨き抜かれた手から生み出される品々の繊細さと美しさは、日本が世界に誇れるもののひとつ。瀬戸内にも多彩な伝統工芸品が今も残り、愛され続けている。古来より人々の暮らしに寄り添ってきた山口県の国指定伝統的工芸品を紹介。味わい深い匠の逸品を、住まいの一部にアクセントとして取り入れてみてはいかがだろう。
「萩焼」は16世紀末、毛利輝元の命により朝鮮人陶工が萩で御用窯を築いたのが始まりといわれ、古くから「一楽二萩三唐津」と評されるほど全国にその名を馳せる逸品だ。使うほどに渋みが増していく枯れた素地の色が独特で、日本中に多くの根強いファンを持つ。
大内塗は約600年にわたり山口県山口市を中心に受け継がれてきた漆製品。朱色の漆の下地に金箔の大内菱を配し、秋の草花を添えて描いた優雅な絵模様が特徴だ。この漆技法を生かして作られるのが大内人形で、現在は漆器よりも盛んに製造されている。
山口県宇部市の岩滝地区は、硯の高級品種「赤間硯」の産地として名高い。この地で採れる赤間石は粘りがあり細工がしやすく、美しい紋様を施した優美な硯は、実用を兼ねた愛好品として長年珍重されてきた。その歴史は約800年を誇る。
木、草、土、石といった自然素材を高度な技術で加工した伝統工芸品は、はるか昔より日本人の生活や文化を支え続けてきた。人間の磨き抜かれた手から生み出される品々の繊細さと美しさは、日本が世界に誇れるもののひとつ。瀬戸内にも多彩な伝統工芸品が今も残り、愛され続けている。古来より人々の暮らしに寄り添ってきた兵庫の伝統工芸品を一堂に紹介。味わい深い匠の逸品を、住まいの一部にアクセントとして取り入れてみてはいかがだろう。
兵庫県小野市は日本一のそろばんの産地として有名。この地で作られる「播州そろばん」は、安土桃山時代に製造が始まって以来、長きにわたり人々の生活に欠かせない計算道具として愛用されてきた。国指定の伝統的工芸品。
瀬戸、常滑、信楽、備前、越前と並んで日本六古窯の一つに数えられ、その起源は平安時代末期までさかのぼる。日本では珍しい「登窯」と呼ばれる窯で焼かれ、素朴さを感じさせる日用雑器を中心に、高い人気を誇る。国指定の伝統的工芸品。
出石焼の創始は垂仁天皇の時代といわれ、磁器として焼かれたのは江戸時代に入ってから。絹の肌のような「白磁」出石焼は、清楚な風情を持ち、優雅で気品にあふれ、彫刻が素地の白を一層引き立たせている。国指定の伝統的工芸品。
天保年間に地元の行商人が京都より持ち帰り、その製法を広めたことが始まり。虫に似せて作る毛鉤は、わずか1cm足らずの鉤に数種類の鳥の羽を絹糸で巻き付け、金箔や漆などを使って仕上げられる。国指定の伝統的工芸品。
円山川に自生するコリヤナギで籠を編むことから始まり、城下町を形成した豊臣時代に産業として成立。江戸時代には「豊岡の柳行李」として知られるようになった。ファッションの多様化が進む現代ではバスケット類が主製品になっている。国指定の伝統的工芸品。
1580年の三木城落城の後、町の復興の際に各地から大工職人や鍛冶職人が多く集まったことから発展したといわれている。現在も鋸、鑿、鉋、鏝、小刀の製造において手作りの技を守り続けている。国指定の伝統的工芸品。
江戸時代、唐木を扱う商人や職人が大阪に集まったことで一大産地が形成され、技法が確立されたと考えられている。現在では大阪府を中心に、兵庫県の淡路市や姫路市、福井、奈良、和歌山の各県で製造されている。※大阪府の経済産業大臣指定伝統的工芸品だが、兵庫県の伝統的工芸品にも指定されている。
有馬の人形筆の起源は、室町時代であるといわれている。筆を持つと筆の尻から可愛い人形が飛び出すからくり細工と、絹糸を巻いた美しい模様の柄が特徴。引出物や有馬温泉の土産物として今も親しまれている。
桃山時代に始まったとされる有馬籠は、竹ひごをさまざまな編み組みで容器などに編んでいく。現在でも茶華道向けの高価な籠や、日常生活になじみ深い果物盛器など、多様な籠が作られている。
兵庫仏壇は、江戸時代に京都で仏具製造を修行した職人がその技術を持ち帰り、京都の下請けとして仏壇を製造したのが始まりといわれている。今も天然の原材料を使い、幾多の工程を手作業で行う製品は、伝統技術の結晶として重宝されている。
多可町で伝統技法を用いて作られている手すき和紙。奈良時代に由来を持ち、大正末期に一旦途絶えたものの、1970年に昔ながらの技術で再現され、今日では書道用和紙やカラフルな民芸紙などが好評を博している。
19世紀初頭に甲冑師がその技術を生かして火箸を作ったのが始まり。現在代表的な型はツクシ型、ツヅミ型、ワラビ型、カワクギ型の4種類。最近では火箸を利用した風鈴も人気を博している。
白くなめした革は、4~5世紀ごろ姫路地域で始まったといわれ、戦国時代には鮮やかに染色され、甲冑や馬具装飾などに使用されていた。現在ではブックカバーやハンドバッグ、札入れなどの多彩な製品が広く愛用されている。
江戸時代に城崎へ湯治に訪れた半七という男が、宿賃の足しにと色鮮やかに染めた麦わらをこまなどの玩具に貼り付け、浴客の土産としたのが始まり。その美しく多彩な模様は今も高く評価されている。
江戸時代末期に始まる丹波布は、綿から糸を紡ぎ、手織りばたで織り上げるのが特徴。藍、栗の皮、こぶな草などの植物染料を用いて染め上げた糸が織りなす縞や格子柄は、素朴なあたたかさを伝えてくれる。
西宮北部の名塩の里に、越前から抄紙技術が伝わったのが始まり。雁皮に名塩周辺の泥土を混ぜて漉くという技法により、シミができにくく、変色しない特長がある。現在も独自の技法を守りながら製造されている。
吉川町で古くから農業の副業として作られていた竹籠がルーツで、美しい網目模様が特徴。原材料の竹は吉川町で採れる苦竹と淡竹のみを使用。「二本とび網代編み」と呼ばれる独特の技法で製作されている。
江戸時代後期に創出されたという焼物で、黒色を加味した赤く燃え上がるような紋様が特徴。長らく陶土・焼成方法不明の幻の焼物とされていたが、1982年の復元成功以来、赤穂の郷土品として親しまれている。
奈良時代から続く播磨地方の藍染物。江戸時代には姫路藩が藍製造を奨励したこともあり、藍染物生産は大いに栄えた。その後、明治時代に一旦途絶えるが、伝統の藍染めに播磨のシンボル姫路城を図柄に取り入れ、1969年にしらさぎ染として復活した。
姫路地方には古くから仏壇を立派なものにするという風土があり、江戸時代ごろから製造が盛んに。姫路仏壇は大型なものが多く、外観は豪華絢爛で重厚という特徴があり、偉容を誇る姫路城ともイメージが重なる。
江戸時代に姫路藩の藩業として作られていた和ろうそく。現在も製造しているのは1社のみ。1877年ごろに大阪で製造を始め、戦後に西宮に移って以来、寺院の灯明用や家庭用などの製品を作り続けている。
幕末から明治初期に製造が始まったとされる姫路のこまは、「金回りが良くなる」などの意味や願いが込められ、庶民に親しまれてきた玩具。現在でも昔ながらの製法で作られている。
姫路地域における張子玩具は豊岡直七が始めたといわれている。薄い割にしっかりした造りで、牡蠣の殻をすり潰した粉とニカワを混ぜ合わせたふのりを使い、色鮮やかに仕上げているのが特徴。
江戸時代末期に篠山藩主・青山忠裕が京焼の陶工を招き、王地山で藩窯を始めたのが発祥とされる。その後藩の廃止とともに廃窯となって以来その伝統は途絶えていたが、1987年に篠山市が王地山陶器所を再興し、当時の技法を現代に再現している。
丹波地域ではかつて良質の綿が生産され、手織りの木綿製造も盛んだったが、明治以降は機械化による大量生産化が進んだことで衰退。その後1974年に同志が集まり昔ながらの製法による手織り木綿を復活させた。
良質な竹を求めて香川から訪れた竹細工職人が技術を伝えたのが発祥とされ、江戸時代中期より広く名が知られるようになった。1960年代後半あたりまでは地場産業として隆盛したが以後衰退。現在は1軒のみが製造を続けている。
明治維新ごろに刀鍛冶の藤原伊助が創案。切れ味がよく、軽く、研ぎやすいと評判を集め、以後は地場産業として発展を続けた。現在も小野市を中心に東播磨地域にある多くの事業所で生産されている。
宍粟市をはじめ播州地域では古くから藍作りが行われており、昭和初期まで多数の紺屋が藍染織を製造していたが、需要の減少などで一旦途絶えた。その後1978年に復活、現在では着物やテーブルセンターなど、本藍による多彩な製品作りを行っている。
1849年に児島なかが創始した赤穂緞通は、紋様が非常に際だっていることが特徴。明治から大正にかけて隆盛を誇るも昭和初期には生産が途絶えた。1999年に同志が集まって組織を立ち上げ、以後技術の保存と伝承活動を行っている。
淡路瓦は1610 年、播磨姫路藩主・池田輝政の三男・忠雄が由良城を築城する際、播州瓦の名工・清水理兵衛に淡路島で瓦を焼かせたのが始まり。一つひとつ手作りの鬼瓦は、装飾的な屋根材としてだけでなく、置物としても重宝されている。
佐用町皆田地区を中心に作られていた和紙。室町時代の文献には屏風や障子紙として重宝されたという記述もある。厚手で破れにくいのが特長で、現在も多彩な製品が製造され、佐用町の伝統産業として親しまれている。
赤井若太郎忠常が1846年に創始した稲畑人形は、きめが細かく粘り強い良質の土粘土を原料とした素朴で親しみのある土人形。現在は5代目となる赤井君江氏が継承し、伝統技術の保存・伝承に取り組んでいる。
江戸時代に参勤交代で江戸に向かう諸大名の本陣が置かれた室津(現在のたつの市御津町)で、たばこ入れなどの繊細な細工物が作られるようになったのが、白なめし革細工の本格的な生産の始まりといわれている。現在は製造されていない。
【写真提供/兵庫県、杉原紙の里、三木工業協同組合、株式会社くつわ】
木、草、土、石といった自然素材を高度な技術で加工した伝統工芸品は、はるか昔より日本人の生活や文化を支え続けてきた。人間の磨き抜かれた手から生み出される品々の繊細さと美しさは、日本が世界に誇れるもののひとつ。瀬戸内にも多彩な伝統工芸品が今も残り、愛され続けている。古来より人々の暮らしに寄り添ってきた広島の伝統的工芸品を一堂に紹介。味わい深い匠の逸品を、住まいの一部にアクセントとして取り入れてみてはいかがだろう。
広島県熊野町は筆づくりが盛んな街。約180年前の江戸時代末期ごろから筆の生産が始まったといわれ、現在でも日本一の生産量を誇る。国指定の伝統的工芸品。
広島仏壇は、熟練した職人たちによって金仏壇を中心に作られている。金仏壇ならではの優美な美しさを誇るとともに、製造過程において主要な工程のほとんどを職人が手仕事で行っていることも大きな魅力のひとつ。国指定の伝統的工芸品。
杓子、ろくろ細工、宮島彫りで知られる宮島細工。約200年前に宮島で出家し僧となった誓真が杓子を考案したのが始まりと伝えられている。塗りや色が少ない木地仕上げが特徴で、木本来のぬくもりが感じられる。国指定の伝統的工芸品。
福山琴の歴史は、1619年に水野勝成が福山に城を築いたころに始まるとされている。 江戸時代後期に京都で箏曲を伝授された琴の名手・葛原勾当が帰郷して備後・備中で活躍。福山琴の名を高めたといわれている。国指定の伝統的工芸品。
川尻筆は江戸時代末期から呉市川尻町で作られている。京筆の流れを汲み、草書・かな・日本画の精密画などに適した筆で、しなやかな切っ先が特徴。最初から最後までひとりの職人で製作されており、大量生産はできない。国指定の伝統的工芸品。
尾張藩士中村市郎左衛門(右衛門の説もあり)を祖とする二代一国斎が江戸時代末期に広島に移住し、三代一国斎とともに研究を重ねた末に創作。漆器や木地製品を素材として、花・虫類などを漆で盛り上げて描いた高肉の漆工芸である。
江戸時代初頭、銅細工師の佐々木伝兵衛が仕事熱心なあまり「銅の蟲(むし)」と呼ばれたことに由来。 銅板を槌で叩いて整形した後、表面に「ツチ目」模様を施し、わらでいぶして磨き上げる。時代を経るごとに一層深い色と渋い光沢を帯びてくる。
江戸時代から作り始められたと伝えられ、粘土を焼成し彩色したもので、独特のつやがあり、別名「光人形」とも呼ばれている。三次地方では初節句に子どもの成長を願って三次人形を贈る風習があり、古くから親しまれている。
江戸時代から焼かれ始めたといわれ、厳島神社本殿下の砂を入れたことから 「お砂焼」の名でも知られている。何度か窯の興廃を経て、明治時代中期に現在の宮島焼の確固たる基礎が固められた。清楚な雰囲気に特色がある。
宮島細工を起源とし、藤屋大助が江戸時代後期に創始したといわれ、大正時代初期に福田李吉が戸河内町(現在の安芸太田町)でその技術を伝えた。ノミ・鉋・柳刀などを用いた手作りのお玉杓子は「浮上お玉」として愛用されている。
起源は明治時代中期、島根県から移住してきた石田富次から木地作り・漆塗りの技術が伝えられたことによる。ろくろで木材を回し、刃物で削り出した木工品で、漆を塗ることもある。刃物の切れ味により表面はなめらかで光沢を放つ。
福山市出身の富田久三郎が江戸時代末期によこ糸とたて糸の絣になる部分を竹の皮で巻き、井桁絣を作ったのが起源。 明治時代初期には備後絣として全国に売り出され、素朴な模様と飽きのこない味わいで人々に愛用され続けている。
【文・写真提供/広島県、仿古堂】